Mapletree Industrial Trustが大阪のデータセンター取得

Mapletree Industrial Trustは大阪のデータセンターを取得し、日本のデータセンター市場に参入することになりました。

Mapletree Industrial Trust (MIT)の管理会社であるMapletree Industrial Trust Management Ltd.は今週、大阪に新しく建設されたデータセンターを取得したと発表しました。

これは信託受益権を520億円(3億7280万ドル)で購入することで取得したもので、資金調達は負債と株式調達の収益を組み合わせて行う予定です。この取引は、2023年第3四半期に完了する予定です。

MITは、須磨特定目的会社との間で条件付信託受益権売買契約を締結し、本物件の98.47%の株式を取得する予定です。

45,280平方フィート(4,200平方メートル)の敷地にあるこのデータセンターは、延床面積143,500平方フィート(13,330平方メートル)、賃貸可能面積136,900平方フィート(12,720平方メートル)、容量10MWと報告されています。この施設は、2020年10月1日から始まる70年間の土地賃貸契約を結んでいます。

この複数階施設は、MITが既に提携している「定評あるデータセンター事業者」に20年間のリースで全面的に貸し出されています。フィットアウトの第一段階は2022年11月に完了し、残りの段階は2025年5月まで段階的に完了する予定です。

DigitalEdge、Colt DCS、Digital Realtyは、昨年、大阪にデータセンターを完成させています。また、DC Byteは、SKYY Developmentが2022年後半に大阪に施設を完成させたと伝えています。

Mapletree Industrial Trust ManagementのCEOであるTham Kuo Weiは、次のように述べています「提案された買収は、アジア太平洋地域で最も発展したデータセンター市場の1つである日本に、当社のデータセンターのプレゼンスを多様化する戦略的機会を提供するものです。この買収は、魅力的な成長が見込まれるレジリエントなデータセンター分野での当社の存在感を高めることになります。MITは、米国と欧州にデータセンターを保有していますが、このたびの長期リースによる高品質なデータセンターが加わることで、安定した収入源を確保し、テナント基盤が強化されることになります。」

MITは米国内とシンガポールにデータセンターを所有し、2021年に香港にデータセンターを建設しています。

Thamはさらに、「今回の増収効果のある買収で、ポートフォリオのリバランスの取り組みにおける新たなマイルストーンを達成しました。今後も北米やシンガポール以外のダイナミックな新市場での取引を追求し、ポートフォリオの回復力と成長見通しをさらに向上させるため、非中核資産の売却を模索していきます」と述べています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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