エクイニクスが東京、パリ、ロンドンにハイパースケールサイトを開設、更に5つの計画を発表

30億ドル規模のxScaleデータセンタープログラムは、ヨーロッパ、日本、ブラジルを対象

エクイニクスは、東京とパリに ハイパースケールデータセンター を開設すると発表し、30億ドルのxScaleデータセンタープログラムの一環として、さらに5つのグローバル計画の詳細について発表しました。

同社の拡張は、合弁パートナー企業からの支援を受けて、ハイパースケール顧客向けに大規模施設を提供することに専念しています。

同社は、2021年第1四半期に日本、フランス、英国で施設を立ち上げ、2021年後半または2022年初頭に日本、ドイツ、ブラジルで更なる施設を開設する計画を発表しました。

エクイニクスのxScaleマネージングディレクターであるKrupal Raval氏は、次のように述べています。「エクイニクスのxScale施設は、ビジネスエコシステムへのアクセス、相互接続サービス、世界中のローカルマーケットに関する知識など、Platform Equinix独自の価値をハイパースケール企業に提供していく」

「当社のxScaleデータセンターは、クラウド、ビッグデータ分析、またはストレージ処理などで数千台のサーバにわたる大規模な展開に大量のスペースと電力を必要とするハイパースケール企業の技術面、運用面、および価格要件を満たす設計としている。そしてエクイニクスの持続可能性への取り組みを満たしつつ、10、20、更には50メガワットの電力を供給していく」

エクイニクスはハイパーグローバルに

エクイニクスは現在、日本のハイパースケール施設に多額の投資を行っており、ハイパースケール顧客向けに合計で138MWの容量を提供する3棟のxScaleデータセンターが計画中あるいは開発段階です。今月初め、エクイニクスは東京に最初のxScaleデータセンターを開設しました。同社によれば、54MW、186,000平方フィート(17,300平方メートル)のTY12x施設では、フェーズ1の容量の全てとフェーズ2の容量の「かなりの部分」を占有するアンカーテナントと契約済み、との事です。

大阪では、OS2xの開発が現在進められており、2021年第4四半期に開設が予定されています。同社は、今後、日本で更にもう1棟のxScaleデータセンターを開発する予定であると述べています。

ヨーロッパでは先月、パリでPA9xを立ち上げました。この施設全体は、ハイパースケールテナント1社にリースされています。29,600平方フィート(2,750平方メートル)の10MWサイトは、2019年第1四半期にオープンしたPA8xと並び、エクイニクスのパリで2番目となるxScaleデータセンターです。

同様に、イギリスでは、LD11x施設が2021年2月にオープンし、2019年第4四半期にオープンしたLD13xと並び、ロンドンで2番目のハイパースケール施設になりました。更にFR9xとFR11xが、それぞれ2021年第4四半期と2022年第2四半期にオープンする予定となっています。

また同社は、中南米初のxScaleデータセンターの開設も進めています。ブラジルサンパウロのSP5x施設は、2021年第3四半期にオープンし、第1フェーズで5MW容量が提供される予定です。

同社のxScale拡張の多くは、シンガポールのソブリン・ウエルス・ファンドであるGICとの合弁事業を通じて開発が行われており、日本ヨーロッパ、および中南米(LATAM)事業全体で総額30億ドルに上ります。

「ハイブリッドおよびマルチクラウドアーキテクチャの導入は勢いを増しており、ハイパースケーラーは戦略的な場所に大量のスペースと電力を提供するだけでなく、パートナーや顧客との相互接続が可能なプラットフォームを提供するデジタルインフラストラクチャパートナーを探している。Structure ResearchのResearch部門責任者であるJabez Tan氏は述べています。「Platform Equinixの継続的なイノベーションと、ヨーロッパ、アジア太平洋、そして現在は中南米地域における専用サイトへの投資により、エクイニクスは、運用の信頼性、グローバルなリーチ、および豊富なエコシステムへの相互接続性に対するハイパースケーラーのニーズを満たすのにうってつけです。これは、世界中の顧客にサービスを提供するために不可欠です。」

Data Center Dynamics

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