MCデジタル・リアルティが大阪の新データセンター「KIX13」の運用を開始

キャンパス全体では70MW超の容量を提供へ

三菱商事とデジタル・リアルティのデータセンター合弁会社であるMCデジタル・リアルティが、大阪で新たなデータセンターを開設しました。

同社は今週、大阪の「KIX キャンパス」で 4番目のデータセンターとなる「KIX13」を開設したと発表しました。

MC デジタル・リアルティは、三菱商事とデジタル・リアルティの折半出資による合弁会社です。同社は大阪エリアで 23,000 平方メートル(247,500 平方フィート)のキャリアニュートラルなデータセンター・キャンパスを有し、今回の増設により合計で 70MW の容量を提供することとなり、デジタル・リアルティの目標である 74MW に近づいたと言えます。

KIX13は3階建ての建屋で21MWの容量を備え、地震対策として免震装置で補強されています。大阪キャンパスのデータセンターは、企業やハイパースケールクラウド企業向けにコロケーションサービスを提供しています。

MCデジタルリアルティの代表取締役兼 CEO の手塚万峰氏は次のように述べています。「 当社は”従来の”データセンタービジネスにとどまらず、お客様の新たなビジネス機会や付加価値を生み出す次世代の相互接続プラットフォームを構想してまいりました。KIX13 含む当社のデータセンターの利点を生かし、お客様の DX を支えるデータセンタープラットフォームを提供すべく、今後も当社 PlatformDIGITALの充実に努めてまいります」

両社は2017年に18億ドルを投じて合弁会社を設立しました。そして、大阪・彩都のデジタル・リアルティの既存データセンターと、東京・三鷹の三菱商事の施設が合弁会社に移管されました。JVは現在、東京と大阪で9つのデータセンターを運営しています。

MCDRは、2017年に関西地区初のデータセンターとして8MWのKIX10(通称:デジタル大阪1)を大阪に開設し、その後2019年に25MWのKIX11を開設しました。2021年には東京の新データセンターと並び3施設目が開設されました。

この2カ月間で、大阪エリアではESRが19.2MWのデータセンターの建設を開始したり、オプテージが2026年1月に開業予定の14階建てのキャリアニュートラルデータセンターの建設計画を発表したりしています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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