Aligned Data CentersがOdataの買収を完了

Aligned Data Centersは、ラテンアメリカのデータセンタープロバイダーOdataの買収を完了しました。

マッコーリー・アセット・マネジメント(Macquarie Asset Management)が運営するファンドが過半数を所有するAligned社は、今回の買収により、米州最大の民間データセンター事業者の仲間入りを果たし、40以上のデータセンターで2.5GW以上の重要容量を持つフットプリントをフルビルドアウトで保有することになると述べています。

Odataは、「Odata, an Aligned Data Centers Company」として運営され、引き続きCEOのRicardo Alárioが指揮をとります。

Aligned Data CentersのCEOであるAndrew Schaapは、「ハイパースケーラー、クラウドサービスプロバイダー、政府系顧客のニーズによって、エネルギー効率と拡張性の高いインフラに対する需要は、ラテンアメリカ全域で上昇の一途を辿っています。戦略的規模、思慮深いイノベーション、持続可能な設計に重点を置く現職のデータセンタープロバイダーと手を組むことは、これ以上ないタイミングと言えます」と述べています。

ブラジルのプライベートエクイティ企業Patria Investmentsによって2015年に設立され、ブラジルのサンパウロに拠点を置くOdataは、ブラジルに3つ、コロンビアとメキシコに各1つのデータセンターからコロケーションサービスを提供しています。同社はチリで施設の建設を開始し、リオデジャネイロで新棟を開発中で、サンパウロではキャンパスの拡張を進めています。

昨年行われたメキシコ初の施設の立ち上げでは、今後ケレタロで2つ目の30MWのデータセンターの建設に着手するとし、ペルーも次の市場として狙っていますが、スケジュールは明らかにされていません。

買収の財務条件は明らかにされていませんが、これまでの報道では、Odataの評価額は約100億レアル(18億米ドル)でした。この取引は、SDC Capital Partnersが運営するファンドからの優先株式投資とともに、Alignedが資金を提供します。

OdataのCEOであるRicardo Alárioは、こう述べています。「今回の買収により、当社のデータセンターのインフラと容量のポートフォリオだけでなく、米州全域で当社の顧客の大規模な成長を支援する資本と能力が直ちに拡大されました。」

Odataは最近、同国北東部に位置するOmega Energiaの212MW風力発電所の少数株式を取得しました。

Odataは、PatriaがFundo Pátria Infraestrutura IVを通じて過半数を所有し、CyrusOneが株式を所有していました。CyrusOneが現在も株式を保有しているかは不明です。

Patriaが同社の売却を検討しているという報道は昨年4月に浮上し、当時はCyrusOneが買収の有力候補と噂されました。また、以前の報道では、DigitalBridgeのScalaがOdataの買収を検討するものの、「その価格を受け入れなかった」とも言われています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。