Amazonが量子コンピュータ企業IonQに3,670万ドルを出資

2024年から同社の株式を保有

Amazonは、米国の量子コンピューティング企業IonQに対して、3,670万ドルの出資を行っていることを明らかにしました。

米国証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、AmazonはIonQの854,207株を保有しており、これはハイパースケーラーによる量子ハードウェア企業への最大規模の公開投資であると、Quantum Insiderの報道が伝えています。

Amazonが提出した他の規制関連文書によれば、同社は2024年からIonQに出資していたことが示されています。

IonQは2015年に設立され、トラップイオン技術を用いた量子システムを開発しています。同社は、Oxford Ionicsのイオントラップ技術と自社の計算・ネットワーク研究を組み合わせ、標準的な半導体チップ上での製造を目指しています。

2025年6月、IonQは英国の競合企業Oxford Ionicsを、10億8000万ドルで買収する計画を発表しました。この取引は主にIonQの普通株式によって行われ、現金は約1,000万ドルのみとなる予定です。

同月初めには、IonQがフォトニックインターコネクトおよび量子メモリ企業Lightsynqの買収を完了したことも発表されました。これは、同社が世界初の宇宙ベースの量子セキュア通信ネットワークの開発を目指して、Capella Spaceの買収を発表した5月の声明に続く動きです。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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