フィリピンPLDT、タワー資産を8億米ドルで売却へ

フィリピンの通信・デジタルサービス事業者で市場価格で最大規模のPLDTが、現地のタワーの売却を検討していると報じられています。

ブルームバーグによると、PLDTは約8億米ドルから10億米ドルの取引を検討しているようです。関係者の話ではこの取引ではPLDTがタワーを売却した後、リースバックすることになるといわれています。

PLDTはこの計画された売却についてあるアドバイザーと協力していると、関係者は語っていますが、このプロセスは非公開であるため、特定はできません。同社のICT部門PLDT Enterpriseは、5月にフィリピンのVITROデータセンター施設の戦略的トランスフォーメーションの取り組みを決定しています。

パンデミック以降、遠隔地での作業や人の移動が制限される中、テクノロジーの消費が急増していることから、データセンターへの要求が高まっています。

今週初めDigitalBridge Groupは、香港のPCCWのデータセンター事業を7億5000万米ドルで買収することに合意しました。

フィリピンもまた、データセンター事業への大規模な投資を検討しています。この国では、2024年までにラックスペースの市場規模を40万平方フィートに拡大することを見込んでいます。

6月には、アリババグループのデジタルテクノロジーとインテリジェンスのバックボーンであるアリババクラウドが、年内にマニラに最初のデータセンターを建設する計画を発表しました。

同様に、Bee Information Technology PH, Inc. (Beeinfotech PH)は、フィリピン最大のキャリアニュートラルなデータセンターを開設しており、デジタル化が進むビジネスに貢献できる可能性があります。

インターネット評価サイトOoklaの最新スピードテストレポートによると、フィリピンの携帯電話とインターネットの速度はかなり改善されています。

Ookla社が発表した最新のSpeedtest Global Index Reportによると、フィリピンのモバイル速度は7ランクアップして世界77位に、固定ブロードバンド速度は15ランクアップして世界65位になりました。

W.Media(Vankatesh G記者)より抄訳・転載

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