紅海で複数の海底ケーブルが切断、中東・南アジアのインターネットに影響

マイクロソフトは通信遅延を報告するも、大規模な障害は発生せず

サウジアラビア近郊のSEA-ME-WE 4、IMEWE、FALCON GCX海底ケーブルの切断により、中東と南アジアでインターネットの問題が発生しています。

原因はまだ明らかになっていませんが、紅海は、年間1兆ドル以上の貨物が通過する重要な海上交通路であり、以前からフーシ派によるケーブル攻撃の懸念も報告されていました。

Microsoft Azureはステータス更新で、次のように述べています。「中東地域を経由するネットワークトラフィックは、紅海での海底ケーブル切断の影響により、遅延が発生する可能性があります。中東を経由しないトラフィックには影響はありません。」

インターネット監視団体NetBlocksによると、サウジアラビア、パキスタン、アラブ首長国連邦、インドなどで通信速度の低下や接続の不安定さが確認されています。パキスタンの通信事業者も「ピーク時間帯に通信品質が低下する可能性がある」と警告を出しています。

2024年には、亡命中のイエメン政府がフーシ派による海底ケーブル攻撃の計画を主張しましたが、フーシ派はこれを否定しています。ただし、彼らは紅海を航行する複数の船舶を攻撃しており、その過程でケーブルが損傷した可能性もあります。

今年7月には一時的な停戦の後、フーシ派が再び船舶への攻撃を再開し、2隻が沈没しました。彼らは、イスラエルによるガザ攻撃に加担しているとみなした船を標的にしていると主張しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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