OpenAIが韓国でのデータセンター開設を検討

韓国オフィス立ち上げにあわせて計画を示唆

OpenAIは、韓国でのデータセンター開発を検討しています。

韓国紙Korea Timesの報道によると、同社は韓国オフィスの開設に際してこの構想を明らかにしました。

ソウルで行われた記者会見で、OpenAIのチーフストラテジーオフィサー(CSO)であるJason Kwonは、データセンター建設に関してパートナーシップを模索していると述べました。

さらに同氏は、ChatGPTの開発元であるOpenAIが、サムスンやSK Telecomといった企業との協力を拡大し、韓国政府の「AI主権」確立の取り組みを支援する可能性にも言及しました。

「韓国は長年にわたり、さまざまな産業と連携して成功を収めてきました。自国だけのために製品を作るのではなく、他社やパートナーと協力して製品を開発し、それを世界中に輸出してきた国です」と同氏は語りました。

ただし、データセンターの規模や投資時期など、具体的な詳細は明らかにされていません。

韓国オフィスの開設は、OpenAIにとってアジアで3拠点目、世界で12拠点目となります。今週中にも、ソウル大学と共同AI研究に関する覚書(MoU)を締結する予定です。

今月初めには、Stargateプロジェクトの一環として、インドでもデータセンターを計画しているとの報道がありました。

このプロジェクトは今年初めに始動し、OpenAI、ソフトバンク、オラクル、MGXが今後4年間でAIインフラに5,000億ドルを投資する計画を発表しています。

当初は米国(テキサス州アビリーン)での開発に集中していましたが、その後「OpenAI for Countries」プログラムのもと、UAEやノルウェーなど国外にも展開を広げています。また、英国政府ともAI開発とインフラに関する包括的な戦略的パートナーシップを締結しています。

6月には、Jason Kwon CSOがアジア各国を訪問し、Stargateプロジェクトの候補地を視察していると報じられました。訪問先には日本、韓国、オーストラリア、インド、シンガポールが含まれていました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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