Oracleがサウジアラビアで3番目のクラウドリージョンを計画中と発表

リヤドに新しいOCIリージョンが登場

Oracleは、サウジアラビアに3つ目のOracle Cloud Infrastructure(OCI)リージョンを設立する予定です。

同社は今週、サウジアラビアにおけるクラウドインフラストラクチャを拡大するための15億ドルの投資計画の一環として、リヤドに新しいリージョンを設立する計画を発表しました。開発のタイムラインは公開されていません。

リヤドの新リージョンは、ジッダにある既存のOracle Cloud Regionと、新都市ネオムに建設予定のOracle Cloud Regionに加わることになります。また、Oracleは2020年に開設したジッダ・リージョンのキャパシティを拡大する予定です。

「Oracleの投資により、サウジアラビアのビジネスおよび公共部門全体のクラウド変革が急速に加速するでしょう」と、OracleのテクノロジーEMEA担当執行副社長であるRichard Smithは述べています。「Oracle Cloudは、AI、機械学習、IoTなどの技術における先駆的なイノベーションを提供し、サウジビジョン2030の不可欠な部分である経済成長とデジタル変革を促進するのに役立ちます。」

この投資は、より多くのサウジアラビア企業のクラウド化を推進するための、米国企業と通信情報技術省(MCIT)との間の新しいモラドニウムの一部です。Oracleは、MCITおよび通信情報技術委員会(CITC)と協力して、サウジアラビア政府の要件と現地のデータ居住規制を満たす「商業・運用モデルの確立」に取り組む予定です。

投資相のKhalid Al-Falihは次のように述べています。「Oracleが王国でのクラウドコンピューティング能力を拡大することを決定したことは、急速な技術進歩が生み出す機会を解き放つ上で重要な役割を果たすことでしょう。MISAは、クラウドコンピューティングやデジタル変換など特定の産業に特化した経済特区を設立するなど、こうした投資にとって魅力的な環境を整備し、強固なデジタルインフラの構築を可能にするための努力を続けていきます。」

Googleはスタッフの反対を押し切ってダンマームで同国の クラウドリージョンを展開しており、Huaweiは昨年初めにサウジアラビアでクラウドリージョンを立ち上げる計画を発表しています。

Oracleは現在、Oracleのグローバルパブリッククラウドリージョン41拠点(政府機関中心の施設を含む55拠点)を運営しています。すべて整備されれば、中東で6つのクラウドリージョンを運営することになります。 ジッダ のほか、UAEのアブダビとドバイに2つ、イスラエルのエルサレムに1つのリージョンを持っています。

King’s College Hospital London – Dubai(KCH – Dubai)は、Oracleの顧客として発表されました。Oracle Cernerは、Oracle Cloud Dubai Regionを活用し、KCH Dubaiに代わって電子カルテシステムを運用・管理する予定です。これは、Oracle Cernerが同地域で初めてUAEベースのクラウドを導入するケースとなります。

バージニア州のデータセンターにエネルギーを供給するDominion Energy Virginiaは、Oracle Utilities Outage Management SystemとOracle Utilities Network Management Systemの新しい先進配電管理(ADMS)機能を導入し、ネットワークの可視性、信頼性、停電管理対応の向上に役立てています。この電力会社は、10年以上にわたってOracle Utilities Network Management System(NMS)を使用して、ネットワーク全体の主要なスイッチング活動を計画・実行してきました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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