Corporate Office Properties Trust社、バージニア州北部にデータセンターを2施設建設中
施設設備や利用顧客は不明
米国Corporate Office Properties Trust社(以下、COPT)はバージニア州北部プリンスウィリアム郡に2つのデータセンターを建設する予定だ。
このデータセンターは2つともInnovation Park内に建てられる。Innovation Parkは敷地面積10,000エーカー、Data Center Opportunity Zone(DCOZ) Overlay Districtというデータセンターの運営に特化して設計されている。
同地区では大幅な免税措置の恩恵をあずかることができ、2016年の同地区のプレゼンテーション資料によると、プリンスウィリアム郡はコンピュータ機器の部門ではバージニア州北部で最も税率が低く、また電力もアメリカ全土の平均より40%安い価格で利用することができる。
1件目のデータセンターの建設はすでに始まっている。
Innovation Parkのポテンシャル
COPTは不動産投資信託で、アメリカ政府や請負業者向けにオフィスやデータセンター施設の紹介をしている。
そのCOPTの次のプロジェクトはバージニア州北部に集中している。いまやバージニア州北部は世界最大のデータセンターマーケットであり、同地区でデータセンターを運用すると、大西洋を横断する海底ケーブルの利用や、低い税率、安価な電力と首都ワシントンへのアクセスの良さなど多くの利益を享受することができる。
バージニア州北部では、いくつかの郡がこぞってデータセンターの誘致や税率で競っている。その本命は、プリンスウィリアム郡、ラウドン郡、フェアファックス郡、フォーキア郡、そしてカルペパー郡である。
プリンスウィリアム郡だけでも3,000,000平方フィートものホワイトスペースを有していて、34のデータセンタープロジェクトが進行中である。その初期投資は69億ドルにのぼり、967もの雇用が生み出されている。
COPTがとりかかっている施設の規模感やテナントに入る企業名などは依然として発表されていない。
COPTのCEO、S.Budorick氏は、「プリンスウィリアム郡はこれから開発できる土地や、安価な電力、Innovation Park内に設置されたレイテンシの低いファイバーコネクティビティなど、COPTにとって好条件がそろっている。そして、プリンスウィリアム郡は私たちが顧客にサービス提供をするうえでいいパートナーとなってくれるだろう」と話している。
– Data Center Dynamics
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