OracleがスペインでAIとクラウドコンピューティングに10億ドル投資へ

Telefónica Españaと提携し、マドリードに第3のクラウドリージョンを開設予定

OracleはスペインでAIとクラウドコンピューティングに10億ドル以上を投資します。

この投資により、Oracleはマドリードに国内3か所目となるクラウドコンピューティングリージョンを開設します。

このリージョンはパブリッククラウドとなり、デジタル運用回復法(DORA)や欧州アウトソーシング・ガイドライン(EBA、EIOPA、ESMA)を含む現地の規制を満たしつつ、ユーザーがデータセンターからOracle Cloud Infrastructure(OCI)にワークロードを移行することを可能にします。

OracleはTelefónica Españaと提携し、このクラウドリージョンを開発しています。

スペイン政府デジタルトランスフォーメーション・行政担当大臣のJosé Luis Escriváは、「スペインで3番目のOracle cloud regionが開設されることは、わが国にとって素晴らしいニュースです」と述べ、「Oracleが発表した投資は、スペインの企業や公共機関がAIでイノベーションを起こし、デジタルトランスフォーメーションへの道を進む大きな後押しとなります」と続けました。

また、マドリード州政府デジタル化担当審議官のMiguel López-Valverdeは、次のように述べました。「私たちは、この分野における官民協力の重要性と、当地域におけるクラウドインフラの開発を促進することの重要性を確信しています。今後3年間で、マドリード州はクラウド産業から60億ユーロ以上の投資を受ける見込みであり、これは質の高い雇用を創出し、投資を呼び込み、人材を確保できるデジタル経済を構築する上で極めて重要です。」

Oracleはまた、2023年からEU Sovereign Cloudも開始しており、マドリードにリージョンを設けています。これは、機密性が高く、規制対象であったり、データ主権要件を満たす必要があるデータやアプリケーションを対象としています。また、その他にも2022年からマドリードでOracle Cloud Regionを開始しており、今回の新規クラウドリージョンは、同社にとって3番目となります。

Oracleスペインの代表であるAlbert Triolaは 「スペインの企業や公共機関は、AIなどの最新のデジタル技術にアクセスするためにクラウドを急速に導入しており、マドリードに導入されるパブリッククラウドは、金融サービスなどの主要分野における規制だけでなく、データレジデンシー要件への対応にも役立ちます」と述べました。

Oracleのスペイン・クラウドリージョンの顧客には、ホスティング・パートナーのTelefónica Españaをはじめ、Banco Sabadell、Naturgy、MasOrangeなどが含まれます

マイクロソフトも今年初め、マドリードのクラウドリージョン、Spain Centralを立ち上げました。これは、 2024年から2025年にかけてスペインに21億ドルを投資するというコミットメントの一環です。このクラウドリージョンは、Telefónicaとの提携によって開発されました。同社はその後、スペインのアラゴンにある新しいデータセンターに71億6000万ドルを投資することを約束しています。

Googleもマドリードにリージョンを持ち、2022年5月にサービスを開始しました。

Amazonも2022年11月、アラゴンにAWSのクラウドリージョンを開設しました。2024年5月、AWSはアラゴン地域の拡大に157億ユーロ(170億ドル)を投資し、地元政府の支援を受けると発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Caféが日本向けに抄訳したものです。

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