マイクロソフト、サウジアラビアに新たなデータセンターとクラウドリージョンを計画

Oracle に続き、サウジアラビアでもクラウドを発表

マイクロソフトは、サウジアラビアに新たなデータセンターとAzureクラウドリージョンを構築します。

同社は今週、サウジアラビア王国で新たなクラウドデータセンターリージョンに投資する意向を明らかにしました。

この発表は、リヤドで開催された「LEAP 2023」カンファレンスで行われました。場所や仕様、スケジュールなどの詳細は公表されていませんが、マイクロソフトは、新しいクラウドリージョンが「エンタープライズグレードの信頼性とパフォーマンス、顧客のプライバシー、データの居住性、サウジアラビアの高速レイテンシー標準」を提供すると発表しています。

「本日の発表は、マイクロソフトのサウジアラビアに対する長年のコミットメントと、同国のデジタル変革への意欲を反映したものです」と、マイクロソフト・アラビア社長のThamer Alharbiは述べています。「我々のデータセンターリージョンによって、サウジアラビアのさらに多くの企業や産業が、組織のデータのプライバシーを最高水準で保護する信頼性の高いクラウドフレームワークの恩恵を受けることができるようになります」と述べています。

マイクロソフトは、2022年8月にカタールのドーハでAzureリージョンを開設しました。イスラエルのリージョンも間もなく開設される予定です。同社は現在、2019年に立ち上げたドバイリージョンをUAEに1つ持っています。ドバイと同時に立ち上げたアブダビリージョンは、その後上場廃止となり、アクセス予約ゾーンに変更された可能性があります。

「この重要なステップは、デジタル変革を加速し、イノベーションのハブとしての地位を強化するために英国がとっている措置と一致しています」と、通信・情報技術担当副大臣のEng. Haitham bin Abdul Rahman Al-Ohali 通信情報技術副大臣は、次のように述べています。「また、このデータセンターは、競争力を強化し、第4次産業革命の進展を活用して革新的なソリューションを開発しようとしている新興企業や中小企業に大きな機会を提供することになるでしょう」

今週、Oracleはサウジアラビアで3番目のOracle Cloud Infrastructure(OCI)リージョンを設立する計画を発表し、リヤドに設置する予定です。2020年にはジェッダ・リージョンが開設され、新都市ネオムにもう1つのリージョンを設置することを目指しています。

Googleはスタッフの反対を押し切ってダンマームで同国のクラウドリージョンを展開しており、Huaweiは昨年初め、サウジアラビアでクラウドリージョンを立ち上げる計画を発表しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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