PAGリアルエステートとKris Kumar、デジタルインフラ関連の新会社設立

アジアに特化した民間投資ファンドのリーディングカンパニーPAGリアルエステート社とKuris Kumar氏は、アジアで急速に拡大しているデジタルインフラへの需要に対応するための地域プラットフォームを立ち上げました。

Krisはデジタルインフラ投資分野の先駆者として世界的に知られています。PAGリアルエステートは、アジア最大級の規模と経験を誇る不動産投資プラットフォームです。同社は1997年にセキュアド・キャピタル・ジャパンとして設立され、アジアで330億ドル以上の投資実績があります。

新会社はデジタルインフラ資産の取得、開発、所有、運用において、経験豊富なスキルセットとリスク管理された資本配分に対する需要の急速な拡大に対応します。

アジア太平洋地域におけるコロケーションクラウド、ハイパースケール、エンタープライズデータセンターネットワーク、ファイバー資産に焦点を当て、PAGのデータセンター資産や土地保有に関する経験を活用していきます。PAGリアルエステートは、この分野で約20億米ドルの投資を行っており、短・中期的に100億米ドルの投資を行う計画が整っています。

新会社の会長にはKris Kumarが就任し、地域で傑出したデジタルインフラの投資家および運営会社の一つとして急速に発展することが期待されています。また、経験豊富な上級管理職が数名入社する予定であり、9月の操業開始に向けて事業の構築とブランド化を進めていきます。

同社はPAGの事業・投資の経験と、アジア太平洋地域で高成長のデジタルインフラ企業を構築し、成功に導いてきたKris Kumarの広く認められた実績をもとに設立されます。

Kris Kumarは、Digital Realtyのアジア太平洋地域における創業者兼責任者、Bridge Data Centreの創業者兼CEOChindata とBridge Data Centreの合併後はChindata Group Holdings副社長などを歴任してきました。Chindataは2020年9月に 、2020年9月にNASDAQ(CD)に上場しています。

Krisはこのように語っています。「PAGの起業家的アプローチ、数十年の経験、優れた投資実績、競争力のある資本コストへの容易なアクセスにより、この業界に対する私の長年の熱意がすぐに蘇り、1年間の隠遁生活から抜け出すことができました。PAGが過去4年間にわたって行ってきた、この分野への実質的な投資という強固な基盤の上に、プラットフォーム企業を構築する手助けをすることを楽しみにしています。またこの地域において、勤勉で、顧客中心主義で、収益性の高いデジタルインフラ投資家そしてオペレーターになるという当社のビジョンを強く信じています。このビジョンを実行するために、多様なスキルセットとクラス最高の投資・運営経験を持つ強力なチームを編成します。」

このチームは、日本、オーストラリア、その他のアジア市場に注力すると見られています。

PAGの社長のジョンポール・トッピーノは、「Krisはデジタルインフラ業界の象徴です。我々が生きるこの新しいデジタル時代のインフラニーズに応えるこのプラットフォーム企業を、彼と一緒に創ることができて非常に嬉しく思います。彼の経験と、開発・投資におけるPAGの専門性を活かして、時の試練に耐えうる強固なプラットフォームを構築することを楽しみにしています」。

世界中のデータ利用は拡大を続けており、モバイルデータ利用の爆発的増加、ストリーミングやクラウドサービスが需要を牽引しています。

アジアのデータセンター市場は現在、特にハイパースケールにおいて需要が供給を上回っており、2024年までCAGR10-12%で成長すると予想されています。

W.Media(Vankatesh G記者)より抄訳・転載

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