OVHcloudがIPOのプロセスを開始

ストラスブールでの深刻な火災事故の2日前…

OVHcloudは、パリ証券取引所での公募(IPO)プロセスを開始しました。この発表は火災事故でストラスブールにある同社の32のグローバルデータセンターのうちの1棟が焼損する2日前の月曜日に行われました。

レポートによると、IPOが完了した場合、フランスで今年最大のテクノロジー系の取引になるだろうとロイターは伝えています。同社はパブリッククラウド事業者であり、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureなどと競合しており、ヨーロッパでのプライバシーの懸念に支えられ、実質的に国際ビジネスを展開しています。

ヨーロッパのクラウド要塞

OVHcloudのヨーロッパにおけるポジションは、ドイツテレコム、Atos、Capgeminiなど、この地域でサービスを展開する企業とのパートナーシップをもたらしています。IPOは、AWS、Azure、Google、およびAlibaba、Tencent、Rackspaceなどのプレーヤーに対抗する手段を強化するための資金をもたらすと思われます。

この事はまた会社の方向性を変えると思われます。現在、創設者のOctave Klaba氏の家族が株式の80%を所有していますが、2018年に、通信事業者SFRのエグゼクティブであったMichel Paulin氏がCEOに任命され、データセンターのチーフFrancois Sterin氏がGoogleから加わり、リーダーシップ体制が変わりました。

OVHcloudは2,450名の従業員数を擁し、2019年の売上高は6億ユーロ(7億1,200万ドル)でした。

同社は独自設計のハードウェアを水冷ラック内に実装し、データセンターに出荷しています。同社の施設は主に倉庫を再利用し、徐々に占有率は高まっており、より低い内包エネルギーとより少ないカーボンフットプリントを実現する慣行が行われていました。これらのいずれかが、今週1棟のデータセンターを焼損し、2棟目のデータセンターも損傷したストラスブールでの火災事故の要因であったかどうかは不明です。

Data Center Dynamics

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