仏ストラスブールのOVHcloud SBG2データセンターが火災事故で全焼

ストラスブールにあるOVHcloudのSBG2データセンターは、SBG1にも損傷を与えた火災で焼損しました。火災による負傷者はいませんが、サイト内の4棟のデータセンターはすべて本日閉鎖されています。

火災は水曜日の深夜未明に発生し、100人以上の消防士が現場に駆け付け鎮火まで6時間かかりました。5階建ての500平方メートルのSBG2データセンターは破壊され、特にSBG1は深刻な被害を受けました。SBG3とSBG4は消防士によって保護されました。サイトは水曜日の朝現在立ち入り禁止となっており、サイト内のデータセンターはいずれも本日は再開されないと、OVHcloudの創設者Octave Klaba氏は述べています。

火災による負傷者はゼロ

ローカルニュースサイトDNAのAntoine Bonin氏によるとPort du Rhin、Rue du Bassin de l’Industrieにあるデータセンターで現地時間12:40 AMに火災が発生し、「救急隊が到着したときには、構造物では高さ数十メートルの炎が爆発し、完全に火が回った状態であった」と報道しています。

火災で焼失したOVHデータセンター

火災は他の2棟のビルに広がり、サイト内の他もう1棟のデータセンターに損害を与えました。「SBG1の一部が破壊された」とOVHcloudの創設者兼会長のOctave Klaba氏はツイート上で述べ、「サイト全体は隔離され、SBG1~4でのすべてのサービスに影響を与える」とし、顧客に災害計画の実行を推奨しました。

DNAの報告によると、バランの救急隊は、115台の消防士と6台の「キャノンランチャー」と2台のはしご車を含む44台の車両を送りました。Bas-Rhinのプレスリリースによると、この施設は事実上フランスとの国境地帯にあり、他の救援部隊はドイツとの国境を越えて動員されたようです。ドイツ人の乗組員を乗せたフランスとドイツのポンプボートEuropa1は、ライン川から直接水を汲み上げ、消火活動を手伝いました。

OVHcloudには当時3名のスタッフが現場にいましたが、幸い全員が無傷でした。

OVHcloudは、ヨーロッパ最大のクラウドプロバイダーであり、ヨーロッパ地域全体に施設を持ち、更にAPACや米国にも施設を保有しています。

火災事故はOVHcloudがIPOを発表したわずか2日後に発生したと、ロイターは伝えています。プロセスに関する詳細はまだ決定されていませんが、会社の大部分の株式は現在、クラバ家によって個人所有されています。

OVHcloudのサービスの現在のステータスはここで確認できます。

日本時間2021/3/11 1:00時点

Data Center Dynamics

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