
Googleが印西市のデータセンター向けにJERAと15MWの仮想PPAを締結
契約期間は20年間を予定
Googleは、日本の発電会社JERAと仮想電力購入契約(Virtual Power Purchase Agreement:PPA)を締結し、千葉県印西市にあるGoogleのデータセンターに対して非化石証書(Non-Fossil Fuel Certificates)を供給することを発表しました。
このPPAにより、JERAの脱炭素化部門である「JERA Cross」が、15MW規模の太陽光発電プロジェクトから生まれる環境価値をGoogleのデータセンターに供給します。
太陽光発電は、日本企業の株式会社ウエストホールディングスが開発するプロジェクトから供給され、JERA Crossに電力を提供します。JERA Crossはその電力を日本の電力取引市場に供給し、再生可能エネルギーに紐づく環境価値をGoogleに提供する形で仮想PPAが成立します。
この契約は2027年3月までに発効予定で、契約期間は20年間と日経新聞が報じています。なお、契約の詳細については現時点では公表されておらず、DCDは関係各社に追加情報を求めています。
ウエストホールディングスは、JERAの長期パートナーであり2022年にはJERAと提携し、2025年度末までに新旧のJERA発電所敷地にて1GW規模の太陽光発電を開発する計画を発表しました。JERAはこの提携の一環として、ウエストホールディングスの2.3%の株式を取得しています。
JERA Crossは昨年設立された企業で、企業向けの脱炭素化ソリューションを提供しており、24時間365日カーボンフリー電力供給を可能にする高度な時間単位マッチング技術などを展開しています。
印西市のデータセンターは、Googleにとって日本初のデータセンターであり、2022年に発表された日本市場への7億3000万米ドルの投資計画の一環として建設され、2023年に正式に稼働を開始しました。
同社はまた、東京(2016年開設)と大阪(2019年開設)にクラウドリージョンを運営しています。昨年、日本市場で初のPPA契約を締結し、Clean Energy Connectおよび自然電力との間で合計60MWの太陽光発電契約を結びました。
Amazonも今年、日本でPPA契約を締結しており、1月にはEDP Renewables APACおよびX-Elioとの間で2件の契約を結んでいます。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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