Alibaba Cloudがグローバル展開計画を発表、NVIDIAとAI開発で提携

アリババグループのデジタル技術とインテリジェンスの中核を担うAlibaba Cloud(アリババクラウド)は、ブラジル、フランス、オランダに初のデータセンターを開設するという戦略的計画を発表しました。また、同社は半導体大手NVIDIAと提携し、AI開発を加速させる方針です。これらの発表は、2025年のApsara Conference 2025(アプサラ・カンファレンス)で行われ、水曜日にはアリババの株価が約10%上昇しました。

公式声明によると、この戦略的拡大の一環として、来年にはメキシコ、日本、韓国、マレーシア、ドバイにも新たなデータセンターを建設予定とのことです。さらに、インドネシアとドイツには地域サービスセンターを新設し、24時間対応の多言語カスタマーサポートを提供する計画です。現在、アリババクラウドは世界29リージョンで91のアベイラビリティゾーンを運営しています。

Alibaba Cloud Intelligence Groupの国際事業部プレジデント兼SVPであるDr. Feifei Liは、次のように述べています。「私たちのグローバルインフラの戦略的拡大は、先進的な顧客からの加速する需要に応えるためのものです。当社はパートナーや顧客が画期的なAIエージェントやアプリケーションを設計・立ち上げ・拡張できるよう支援し、次世代のデジタルイノベーションを推進し、世界市場で前例のない価値を創出していきます。」

一方、NVIDIAとの提携では、アリババクラウドがNVIDIAのAI開発ツール(ロボティクス、自動運転、スマートスペースなど)を自社クラウドプラットフォームに統合する予定です。また、データ合成、モデル訓練、環境シミュレーション、検証テストといった物理的なAI機能の開発にも取り組みます。

このニュースは、NVIDIAがOpenAIに最大1000億ドルを投資し、10GW以上のNVIDIAシステムをAIインフラとして導入するという別の大型発表の直後に報じられたものです。

W.Media ( Deborah Grey 記者)より抄訳・転載

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