マイクロソフトがCP GroupおよびTrue IDCと提携し、タイのクラウドリージョンを構築

タイのデジタルインフラの強化を目指す

マイクロソフトは、タイにおけるクラウドリージョンの構築に向けて、Charoen Pokphand Group(CP Group)およびTrue Corporationとの提携を発表しました。

この提携に基づき、True Internet Data Center(True IDC)は、マイクロソフトのタイ・クラウドリージョンのデータセンターのひとつとして機能します。

この提携は、タイ国内の顧客に対して低遅延かつ高信頼性のサービスを提供し、データの所在要件を満たすとともに、同国のAIおよびクラウド技術の強化を目指しています。

マイクロソフトASEANの社長であるMayank Wadhwaは、次のように述べています。「当社では、AIとクラウドは経済や社会を変革する大きな可能性を秘めた強力な技術だと考えています。信頼性の高いクラウドプラットフォーム、サイバーセキュリティに関する深い専門知識、責任あるAIの実践を通じて、タイのデジタル化の歩みを支援していきます。」

Charoen Pokphand Group Co., Ltd. の電気通信・デジタル事業グループの会長であり、True CorporationのグループCEOでもあるSigve Brekkeは、「CP Group、True、True IDC、そしてマイクロソフトによるこの提携は、タイをAIとクラウドの時代へと導く強力なアライアンスです。我々の協業は以下の3つの主要分野に焦点を当てています。クラウドとAIによる変革を推進し、国家の技術力を高めること、公共・民間部門におけるAIとクラウドの導入を拡大するための共同市場戦略の策定、そして、True IDCのデータセンターを通じてマイクロソフトのクラウドデータセンターを支えることで、デジタルインフラを強化することです」と述べています。

マイクロソフトは、2024年5月にタイでのクラウドリージョン設立計画を発表しましたが、当時は詳細についてはあまり触れられていませんでした。この発表は、2023年にタイへの28億5千万ドルの投資を約束したことに続くものです。

True IDCはCP Groupの子会社であり、タイ、ミャンマー、ベトナムでデータセンターを運営しています。タイのデータセンターは最大60MWまで拡張可能で、高密度のコンピューティングインフラを収容する能力を備えています。

今年初め、Global Infrastructure PartnersはTrue IDCに10億ドル以上を投資する計画を発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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