リシュモン、自社データセンターを閉鎖、AWSに移行

高級時計メーカーのクラウドへの全面的な取り組み

スイスの高級時計メーカーであるCompagnie Financière Richemont(リシュモン)が、同社のITインフラのAWSへの移行を進めています。

カルティエ、モンブラン、IWCシャフハウゼン、ヴァンクリーフ&アーペルなどのブランドを擁する同社は、2022年末までにヨーロッパの自社データセンターを閉鎖し、香港とアメリカにある追加のデータセンターをAWSに移行すると発表しました。

リシュモンのクラウドファースト戦略には、ビジネスに不可欠なエンタープライズITアプリケーションや、エンタープライズリソースプランニング、会計、サプライチェーンマネジメント、製造、プロダクトライフサイクルマネジメント、eコマースのシステムの移行が含まれています。

リシュモンのグループCIOであるKim Hartlevは次のように述べています。「AWSは、お客様へのサービス向上、業務の効率化、グローバルな競争のための方法を模索する当社のエンタープライズITの変革に不可欠です。AWSは、新しいビジネスプロセスや新しいサービスモデルを立ち上げるために必要なアジリティ、セキュリティ、スケーラビリティを提供し、クラウドでより多くのインサイトを得て、さらに俊敏な企業になることを支援してくれます」

その一環として、5,000台以上の仮想マシンと120台のSAPインスタンスをAWSに移行し、インフラの近代化、セキュリティ態勢の強化、グローバルオペレーションの自動化を推進するとしています。

Amazon Web Services, Inc.のワールドワイドコマーシャルセールス担当バイスプレジデントであるグレッグ・ピアソンは次の様にコメントしています。「リシュモンは、AWSを活用して組織の変革を進め、新しいアプリケーションやサービスを提供することで、卓越した顧客体験(カスタマーエクスペリエンス)を実現しています。AWSの包括的な機能は、リシュモンがデジタル世界におけるラグジュアリー・ショッピング・エクスペリエンスを再構築し、世界中の顧客に特別なバーチャル体験とパーソナライズされたサービス提供を支援します。」

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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