
DUG、1MWの液浸冷却データセンターコンテナを発表
最大850基のNVIDIA GPUを搭載可能
オーストラリアのDUGは、液浸冷却方式を採用したコンテナ型データセンターの大型新モデルを発表しました。
同社はコンテナ型ソリューションの40フィート版となる「DUG Nomad 40」を発表。このポッドはDUG独自の単相 液浸冷却 システムを採用し、PUE 1.05を実現するとされています。
「Nomad 40は、移動可能でモジュール式かつ拡張性のある形態で極めて高い演算密度を実現します。単体で最大1MWのIT熱除去能力を有し、850基以上のNVIDIA H200 GPU または92,000個のCPUコアをサポートします」と同社は説明しています。
Nomad 40は12個のDUG Coolタンクを搭載し、各タンクは最大26RUの機器を液浸冷却可能で、1タンクあたり84kWの冷却能力を備えいます。ポッドは遠隔接続に対応する「Starlink互換」と説明されています。

– DUG
DUG(旧称DownUnder GeoSolutions)は2003年にパースで設立され、科学データ解析向け液浸冷却高性能コンピューティング(HPC)ソリューションを提供し、顧客にHPC-as-a-serviceを供給しています。
顧客にはマードック大学、オーストラリア国立大学、西オーストラリア大学、モナシュ大学、造船会社オースタル・オーストラリア、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)、暗号通貨企業HODL Ranch、および複数の石油・ガス企業が含まれます。
DUGは現在、テキサス州ヒューストン、マレーシア・クアラルンプール、オーストラリア・パースにHPCシステムを展開しています。同社はさらに西オーストラリア州パースの北約400kmに位置するジェラルトンに新たなオーストラリア拠点を計画中です。
同社は昨年、コンテナ型製品の提供計画を明らかにしました。DUGは以前DCDに対し、この製品はデータをローカル保存する必要があるエッジユースケースを対象としていると説明していました。
初代Nomad 10は80kWの冷却能力を備え、10フィートコンテナ内に80基以上の液浸冷却式Nvidia H200 GPUを収容可能です。
「組織では、特定の場所に縛られずにデータセンターのパワーを必要とするケースが増えています。Nomadはそうした柔軟性を提供します。つまり、エッジ環境で本格的なコンピューティング能力を、数か月ではなく数日で、高いエネルギー効率と共に展開できる能力です」と、DUGの最高情報責任者(CIO)ハリー・マクヒュー氏は述べています。
DUGは、液浸冷却技術を冷却ソリューションプロバイダーであるBaltimore Aircoil Company, Inc.にライセンス供与しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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