アリババクラウドが韓国で2番目のデータセンターを開設へ

クラウドとAIサービスの需要に応えて拡大

アリババクラウドは、今月末(2025年6月)までに韓国で2つ目のデータセンターを立ち上げることを発表しました。

同社によると、インフラの拡大は、クラウドコンピューティングとAIサービスに対する現地企業の需要が国内で高まっているためだとのことです。

アリババが、韓国での事業開始を間近に控えているという報道は、今月初めに浮上しました。

同社は、2021年後半に初めて韓国のクラウドリージョンの計画を発表し、2022年3月に韓国で最初のデータセンターを開設しました。

アリババクラウド・インテリジェンスの韓国担当カントリー・マネジャーであるユYoon Yong-joonは、次のように述べています。「AIベースのテクノロジーの急速な進歩と、業界全体のデジタル需要の増加に伴い、同社は韓国でのインフラを継続的に拡大してきました。」

「この2つ目のデータセンターの立ち上げを通じて、アリババクラウドはより弾力的で適応性の高いクラウド環境を顧客に提供し、最終的にさまざまな分野のAIイノベーションを促進し、デジタルエコシステムを拡大します。」

クラウドリージョンの顧客には、AIソリューションプロバイダーのUnivaや、2022年からアリババクラウドを利用しているライブストリーミング企業のLala Stationが含まれます。

Lala StationのCEOであるLee Cheol-hoは、次のように語っています。「アリババクラウドの強力なグローバルインフラのおかげで、当社のプラットフォームは韓国の消費者だけでなく、東南アジアの顧客にもリッチでシームレスなオンラインショッピング体験を提供しています。アリババクラウドのサポートにより、私たちは事業を拡大し、多様な市場の視聴者とのエンゲージメントを強化することができました。」

中国のクラウド企業は今年、グローバルな構築計画を推進しており、Eddie WuCEOは先月、同社が「統一されたグローバルクラウドネットワーク」の確立に、約527億ドルを費やす意向であることを明らかにしました。

その際、同CEOは、潜在的なターゲット市場として日本と韓国の名前を挙げました。現在、アリババクラウドは29のリージョンで87のアベイラビリティゾーンを運営しています。今年、メキシコで新しいリージョンを立ち上げ、タイに2つ目のデータセンターを開設しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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