Google、クウェートにクラウドリージョン導入へ
政府および地域の顧客にサービスを提供
Google Cloud Platform(GCP)は、クウェートに新しいクラウドリージョンを設置します。
Google Cloud Middle East and North Africaのディレクター、Tarek Khalil氏のプレスリリースによると、中東の国での新サービスは、この地域での「クラウドサービスに対する需要の高まり」によるものだそうです。
さらに、このクラウドリージョンでは、クウェート政府やAlshaya Groupなどの地元顧客向けにサービスを提供する予定であるとしています。
同社は、新しいクラウドリージョンのおおよそのスケジュールや正確な場所については明らかにしていません。
通信・情報技術担当国務大臣のMazin Saad Alnahedh氏は、次のように述べています。「Google Cloudとの戦略的パートナーシップを通じて、クウェート国は、新クウェートビジョン(Kuwait 2035)の主柱であるデジタル変革に向けて、今後も大きな前進を遂げることでしょう。Google Cloudとの提携はクウェートに大きな利益をもたらし、政府の効率化の推進、医療・教育の強化、経済の多様化など、同国の社会経済的優先事項の達成に大きな後押しとなるでしょう。」
Kuwait 2035 計画は、2019年までに必要なインフラを構築し、2024年までに民間セクターやイニシアチブとの関わりを開始することを意図していました。最終的な目標である「smart Kuwait:スマートクウェート」は、2035年に設定されています。
Google Cloudとクウェート政府との合意は、1月6日にロイターが最初に報じました。この合意の金銭的価値についての詳細は明らかにされていませんが、Googleは政府サービスのデジタル化、政府データの移行と保存、国家デジタルスキルプログラムの立ち上げなどを行うとしています。
また、クラウドリージョン ですでに確定している顧客として、Alshaya Groupがあります。
Alshaya Groupのデータ、アナリティクス、BI&データサイエンス担当ディレクターであるChady Younan氏は、「Alshayaは我々の業界のパイオニアでありリーダーです。Google Cloudのプラットフォームの規模と拡大により、中東とアフリカ全域の顧客に安全で信頼できるサービスを提供することがさらに可能になるでしょう」と述べています。
Google Cloudは昨年、イタリアのミラノ、フランスのパリ、スペインのマドリード、オハイオ州コロンバス、テキサス州ダラスにリージョンを開設し、メキシコ、ノルウェー、スウェーデン、オーストリア、そしてニュージーランド、マレーシア、タイでのリージョン開設を発表しています。現在、全世界で35リージョン、106ゾーンを展開しています。
2022年末時点で、Google Cloudはクラウド市場の〜11%を占め、AWSの34%、Microsoft Azureの21%のシェアから大きく離れています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。