AWS、オーストラリアの新クラウドリージョンをメルボルンに開設

Amazon Web Services(AWS)は、オーストラリアのメルボルンに新しいクラウドリージョンを開設しました。

「本日、3つのアベイラビリティゾーンとAPI名ap-southeast-4となるAWS Asia Pacific (Melbourne) リージョンの一般提供をお伝えできることを嬉しく思う」 AWSの主席開発者アドボケート、Donnie Prakoso氏は今週、このように語っていました。

2020年12月に発表されたこのリージョンは、2012年のシドニー開設に続き、AWSが同国に抱える2つ目のクラウドリージョンとなります。

メルボルンに拠点を置く金融テクノロジー企業LittlepayのCEO、Amin Shayan氏は、「オーストラリアに2つ目のAWSリージョンが開設されたことで、機械学習や人工知能などの先進技術を低遅延で利用でき、通勤をよりシンプルで楽しいものにすることができるため、私たちは興奮しています」と述べています。

また、ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)の副学長兼研究・イノベーション担当副学長、およびSTEMカレッジの暫定DVCであるCalum Drummond教授は、「本日、メルボルンでのAWSリージョンが開始されたことにより、我々の研究者が計算工学を推進し、科学的成果を最大化する新しい方法が切り開かれるでしょう」と付け加えました。「メルボルンの新たなAWSリージョンが提供する低遅延と高スループットは、当社の400Gbps対応プライベートファイバーネットワークと相まって、まだ見ぬイノベーションやコラボレーションの新しいあり方を推進するでしょう」

同社は最近、西オーストラリア州パースでもローカルゾーンを立ち上げました。また、ニュージーランドのリージョンについても、現在開発が進められています。

大手クラウドプロバイダーはすべてオーストラリアに進出しています。Microsoftはオーストラリアにキャンベラ、ニューサウスウェールズ、ビクトリアの3つのAzureリージョンを構え、ニュージーランドのリージョンはオークランドに誕生する予定です。Oracleはシドニーとメルボルンに拠点を持ち、Alibaba Cloudもシドニーに拠点を置いています。Googleは、2017年にシドニーに最初のオーストラリアクラウドリージョンを開設し、2021年にはメルボルンリージョンが続き、ニュージーランドリージョンも開発中です。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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