AWS、豪メルボルンに2番目のクラウドリージョンを計画

Amazon Web Services(AWS)が、オーストラリアで初めてサービスを開始してから10年後となる2022年に新たなクラウドリージョンの開設を計画しています。

新リージョンは3つの アベイラビリティゾーン (AZ)で構成され、これによりアジア太平洋地域における同社の リージョン 数は25となります。同社はその他、オーストラリア、中国、インド、日本、韓国、シンガポールなどにクラウドリージョンを展開しています。

オーストラリアに定住

AWSオーストラリア&ニュージーランドのマネージングディレクターであるAdam Beavis氏は、同社が初めてシドニーにインフラを構えて以来、CanvaやAtlassianなどのスタートアップ企業、KmartやTelstraなどの企業、あるいはCSIROやオーストラリア統計局などの公的機関を含む、「オーストラリアの数十万の顧客に協力してきた」と述べています。

「彼らは皆、さまざまな素晴らしい製品やサービスを構築し、開発してきました」

Beavis氏は、このプロジェクトは、2040年までにゼロカーボン排出量を達成するという同社の目標へのさらなる推進にも役立つだろうと述べています。そのために、2030年までに再生可能資源ですべてのエネルギー要件を満たす計画をしており、また、165MWの容量をカバーする2つの国内ソーラープロジェクトへの投資についても計画しています。

新たなインフラは、オーストラリア政府向けサービスの拡大も可能となります。昨年同社はオーストラリアサイバーセキュリティセンター(ACSC)からの認証を取得し、その後、機密性の高い政府のワークロードを保存できるようにする調達契約を締結しました。


昨今のパンデミックに伴い、クラウドインフラの利用は増加しました。特に、オーストラリアやニュージーランドなど、多くの主要海外市場から地理的に隔離されている国ではそれが顕著でした。

その1つの例がZoomです。同社は2011年からAWSのインフラ基盤を利用していましたが、創設者のEric Yuan氏は、Entrepreneur Europeアカウント上での記事で、1日あたりの利用数がCovid-19以前の1,000万/日から4月には3億にまで増加した、と話していました。

ZoomがAmazonのインフラに依存していた事実に関し、競合のOracleはZoomのインフラ基盤の多くを提供しているといった主張を行い、クラウドコミュニティ内でどよめきを起こしましたが、その後Yian氏は、Zoomの「優先クラウドプロバイダー」 はAmazonであると訂正を行いました。

一部のオペレーションがOracleのクラウド上で実行されていることは事実ですが、大部分はAWSに依存しており、そして先週、複数年の契約を締結した事で契約は延長されました。

Data Center Dynamics

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