マイクロソフトがニュージーランドのクラウドリージョンを開設

水を使わない冷却を採用

マイクロソフトは、ニュージーランドに初のクラウドリージョンを開設しました。

アオテアロアに位置するこのクラウドリージョンは、12月12日に正式に開設され、100%再生可能エネルギーで駆動し、空冷技術を使用します。

同社は2020年5月、ニュージーランドにデータセンターリージョンを開発する計画を初めて発表し、同年9月に承認を受けました。2022年、同社はこのクラウドリージョンが100%再生可能エネルギーで賄われることを明らかにし、その後Contact EnergyとTe Huka 3発電所について51.4MWの10年間の地熱PPAを締結しました。

マイクロソフト・ニュージーランドのマネージング・ディレクターであるVanessa Sorensonは、「ニュージーランドは、ビジネス革新、素晴らしいスポーツチーム、素晴らしいエンターテイメントを世界的なブランドへと押し上げた、小さいながらも先見の明のある強大な国です。このインフラがアオテアロアにあることで、より多くのイノベーターが野望を実現し、私たちがいかに創造的で才能豊かであるかを世界に示すことができます」と述べました。

この新しいリージョンにより、ニュージーランドの顧客がデータを確実に国内で保存、処理、バックアップできるようにし、1日78兆の信号を可視化するインテリジェンスネットワークによって保護されます。

クラウドリージョンの立ち上げに先立ち、Warehouse Group、Whakarongorau Aotearoa、Fonterra、Auckland Transport、Te Tumu Paeroa、CCL、BNZ、ASB、PwC、Accident Compensation Corporationなど、いくつかの組織が顧客となることを表明しました。

Te Tumu PaeroaのKaitautari Pārongo Matua(CIO)であるRuth Russellは、次のように述べました。「 私たちには 『whakatauki(ことわざ)』があります。 Aho roroa uaua hautū, aho popoto hautū marika –  短い糸の凧は制御しやすく、長い弦の凧はより制御が困難ですが、強風の恩恵を受けます。この契約により、私たちは強風短いストリングを持つことができ、データが近くにあるという快適さと安らぎを享受しながら、オーナーやサポートパートナーとより簡単に関わることができるようになりました。」

AWSは、ニュージーランドでもクラウドリージョンを展開しています。当初は今年稼動する予定でしたが、プロジェクトは停滞し、現在は2025年に稼動予定となっています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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