オラクルとAirtelがパートナーシップを拡大、インドでクラウドとDCソリューションを提供
オラクルとBharti Airtelは、インドのデジタル経済の成長を支援するためにパートナーシップを拡大し、業界をリードする様々なクラウドソリューションを100万人以上の企業顧客に提供します。
インドにおけるインターネットのアクティブユーザー数は、低価格スマートフォンやデータ料金が牽引し、2020年の6億2,200万人から2025年には9億人以上に増加すると予測されています。2022年には5Gサービスが開始される予定で、インド経済はデジタルサービスやアプリケーションに対する需要がさらに急増すると考えられます。
さらに企業はデジタルトランスフォーメーションへの移行を加速するために、クラウドベースのアプリケーションに移行しています。その結果、インドのパブリッククラウド市場は、2020年の36億米ドルから2025年には95億米ドルに成長すると予想されているとのことです。
Nxtra
インドにおけるクラウドサービスの需要増加に対応するためオラクルは、Airtelのデータセンター子会社Nxtra by Airtelにより、インド西部(ムンバイ)リージョンのキャパシティを拡大します。
拡張されたOracle クラウドムンバイリージョンは2022年に稼働予定です。Nxtra by Airtelは10のハイパーデータセンターと120のエッジデータセンターからなるインド最大のデータセンターネットワークを運営しており、2025年までに5000ルピー(7億6000万米ドル)を投資して、容量を3倍の400MW以上に拡大する計画です。
ムンバイ地域の拡大は、ハイデラバードとムンバイにあるオラクルの既存のMeitYを活用したクラウドリージョンを補完することになります。これらの地域では官民を問わず国内の数百社の顧客にサービスを提供しています。このリージョンの拡大により、より多くの顧客がオラクルの次世代クラウド・インフラストラクチャとAirtel Businessのネットワークを活用して、ビジネスの革新と成長の加速を図ることができるようになります。
この協業の一環として、Airtel Businessとオラクルは民間および公共の企業顧客を対象に、オラクルのクラウドソリューションを共同で販売します。Airtel Businessは、大企業、スタートアップ、政府、中小企業など、インド国内で100万社以上の企業にサービスを提供しています。オラクルのクラウドソリューションは、Airtelの統合ポートフォリオの一部として、これらの顧客に提供されることになります。
両社はインドのグルガーオンに、両組織の専門家からなる Cloud Centre of Excellence を設立するとしています。これらの専門家はAirtelの社内ワークロードの近代化を支援するとともに、顧客がクラウドを採用してその恩恵を十分に受けられるようにします。
さらに両社は新たなテクノロジーの成長分野をサポートするIPソリューションの共同開発にも取り組んでいきます。これには、マルチクラウド・ソリューション、B2Bカスタマー・エクスペリエンス・ソリューション、ユニファイド・コミュニケーション・ソリューションなどが含まれます。
「 Oracle Cloud Infrastructure (OCI)の需要は高まっています。昨年は3桁の成長を記録しました。アジアでは銀行や通信事業者、政府機関、ユニコーンなど、あらゆる規模の組織がOCIを利用してミッションクリティカルなワークロードを実行するようになっています。私たちは、お客様が真の事業継続性と災害対策を構築するお手伝いをすると同時に、国内のデータ居住要件に対応できるようにしたいと考えています。」オラクルのアジア・パシフィックと日本地域担当プレジデント Garrett Ilg は、こう述べています。「Airtelとのパートナーシップは画期的なことであり、共にインド企業の成長を加速させ、インド経済の活性化に真に貢献することができます。」
「オラクルとの緊密な協力関係をさらに強化できることを喜ばしく思います。Airtelのワールドクラスのデータセンターネットワークは、インドにおけるオラクルのクラウド領域の拡大をサポートします。また両社はパートナーとして、インドのデジタル経済のためのクラウドソリューションを共同で革新し、エンタープライズセグメントにおけるAirtelのリーダーシップを活用して、これらを市場に投入します。」Bharti AirtelのMD兼CEO(インド・南アジア担当)Gopal Vittalは、「5Gに対応したネットワークと、データセンターを含むデジタルインフラへの大規模な投資により、Airtelは企業がデジタルトランスフォーメーションの旅を加速する中で、エンタープライズセグメントにおける新たな成長機会を活用するのに適した立場にあります」と述べています。
W.Media (Anuradha Nagar)より抄訳・転載
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