Tape Arkがテープベースのスポーツ放送ビデオをGoogle Cloudに移行

合計40ペタバイトを超えるビデオのクラウドインジェス

これまで放送局は、低コスト、高耐久性、エネルギー効率を理由に、大量のコレクションの保存と管理をテープに頼ってきました。クラウドに移行することで、放送局はデータセンターのスペースや、電力・冷却コスト、オンプレミス・システムの物理的管理など、コレクションのメンテナンスにかかる時間とコストを削減することができます。

また、これまで利用されずに放置されていたコンテンツを収益化することに加え、映像の分析に人工知能や機械学習技術を活用することもできます。

Tape Arkの創設者兼CEOであるGuy Holmesは、次のように述べています。「テープメディアで眠っているコンテンツは、クラウドに解放してその機会を最大限に活用する必要がある資産です。スポーツコンテンツのみならず、ニュース、健康、調査、天気、銀行、保険など、数えきれないほど多岐に渡るコンテンツにも同様のことが言えます。」

「Tape Arkは過去3年間で、約1エクサバイトのコンテンツを解放してきましたが、これは氷山の一角に過ぎません。」

Tape Arkはオーストラリアを拠点とし、米国、カナダ、英国、インドを含む5カ国に「大量インジェスト拠点」を持っています。

同社はEquinix のデータセンターを利用してクラウド移行サービスを提供しており、最終的にEquinixのIBXデータセンター内に10カ所以上の大量テープインジェスト拠点を設置する計画であると、Guy Holmesは過去に語っています。

同社はEquinix Fabricを使用して、外部のインターネットハブをバイパスしてパブリッククラウドプロバイダーに直接接続しているとのことです。

Tape Arkは以前、英国の気象庁のデータをMicrosoftの12億ポンド(約15億6000万円)のスーパーコンピューターに転送するプロジェクトを受けたことがあります。このプロジェクトでは、220ペタバイトを超える過去の気象データをクラウドに移行しました。テープからクラウドへのインジェスト・プロジェクトとしては世界最大規模だったと同社は当時述べています。

Tape ArkはMicrosoftとも協力し、長期ストレージ製品Project Silicaをテストしています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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