
TikTokがタイのデータホスティングサービスに38億円投資
データセンターの数と施設の詳細は不明
中国のByteDanceのシンガポール法人TikTok Pte. Ltd.は、タイにおける「データホスティングサービス」に38億ドルを投資する予定です。
タイ投資委員会は、1月29日にTikTokのタイデジタルインフラプロジェクトを承認したと発表し、同時にSiamAICorporationによる、AIクラウドサービスの32.5億バーツ(9,640万ドル)プロジェクトを承認しました。
投資委員会のNarit Therdsteerasukdi事務局長は、次のように述べました。「TikTokとSiamAIの投資は、タイのデジタルおよびAIインフラを強化し、東南アジアにおけるデジタルイノベーションのハブとなるという、国家目標を支援する重要な一歩となります。」
TikTokは、「関連企業の活動をサポートする」ためにデータホスティングサービスを提供し、2026年に運用を開始する予定です。
このデータホスティングサービスがTikTokが開発・所有するデータセンターから提供されるのか、それとも他のデータセンターのスペースを借りてサービスを提供するのかは明らかにされていません。しかし、2024年10月には、TikTokの親会社であるByteDanceがクラウドとAIサービスをサポートするために、タイのデータセンターの開設を検討しているとの報道がありました。
DCDはTikTokに連絡を取り、タイでの投資計画について詳しい情報を求めています。
同社は昨年6月、マレーシアのBridge Data Centres(BDC)のMY06ハイパースケール施設に、100億リンギット(約21億3000万ドル)を投じてAIハブを開設することを明らかにし、2024年7月には、アジア太平洋地域全体のワークロードをサポートするため、オーストラリアにデータセンターを設立するかどうかも検討していると報じられました。ByteDanceの中国事業も、Bridge Data Centresの施設(現地ではChinDataとして知られる)を利用しています。
同社の将来が不透明な米国では、Oracle(オラクル)が管理するデータセンターでインフラをホスティングしています。ヨーロッパでは、同社の事業はノルウェーのGreen Mountainと、アイルランドのデータセンターに分かれています。
タイは、ハイパースケーラーにとってますます人気のある場所となっています。
2024年9月、Googleは首都バンコクと近郊の沿岸地方チョンブリのデータセンターに10億ドルを投資し、その過程で14,000人の雇用を創出すると発表しました。
このプロジェクトの一環として、GoogleはGulf Edgeと協力し、タイでソブリンクラウドを構築する予定です。
AWSは今月初め、2037年までに50億ドルを投資する計画の一環として、タイにクラウドリージョンを立ち上げ、マイクロソフトもタイにデータセンターリージョンの構築を計画しています。
Bridge Data Centresもタイで数多くのデータセンターを運営しており、買収によってこの市場に参入しました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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