CityFibreが英ブラッドフォードにエッジデータセンターを計画
オルタナティブネットワークプロバイダーのCityFibre社は、英国ブラッドフォードに小規模なエッジデータセンターを計画し、英国内での家庭向けファイバーブロードバンドサービスを強化します。
7月にCityFibreは、ブラッドフォードを含む14の地域を「ギガビットシティ」プログラムに追加すると発表しました。このプログラムでは、住居やオフィスに直接ファイバ回線を接続し高速ブロードバンドを提供します。 Telegraph&Argusのレポートによると、ブラッドフォード計画の実現に向けて、4000平方フィート(370平方メートル)のデータセンター構築も計画されました。
データセンター自体の詳細は明らかにされていませんが、これは明らかに小さな施設です。このサイズのスペースでは最大約500kW程度をサポートしますが、現在の計画はかなり小規模のようです。Bradford District Council への申請書類では、データセンターは従来型の空調ユニットによる冷却方式とされており、多数のエンジニアやメンテナンススタッフがそこに常駐すると記されています。
また、CityFibreは「ブラッドフォードのほぼ全ての建物の手の届く範囲内に完全なファイバー接続を実現することで、エリア全体のデジタル環境を変革する」と約束しています。データセンターは、 低遅延を求めるストリーミングメディア他のサービスのオンラインコンテンツを管理するために必要とされると思われます。
ブラッドフォードでの平均ダウンロード速度は49 Mbpsで、Telegraph&Argusが引用したOfcom( 英国における電気通信・放送等の規律・監督を行う規制機関)の数値によると、全国平均の54.2 Mbpsよりも遅く、しかしながら近隣のLeedsは57 Mbpsのダウンロード速度を誇っている状況です。
CityFibreは、英国の最大規模のホールセール・ファイバーネットワークインフラのオルタナティブプロバイダーであり、施設へのファイバー回線提供でBT Openreachと競合しています。同社は2016年にRedcentric、2015年にKcomと、英国の小規模なファイバーネットワーク企業を買収してきました。
CityFibreは、グラスゴーとアバディーンを含む12の都市で既に事業を展開しています。7月には、次に述べる新たな14のサイトを発表しました:バットレー、ブラッドフォード、ダービー、デューズベリー、ドンカスター、インバネス、イプスウィッチ、レスター、ローストフト、ニューカッスルアポンタイン、ロザラム、スラウ、スウィンドン、ワージング。同社は、これにより500万世帯、つまり英国市場全体の約20パーセントに対してアクセスできるようになると考えています。
Data Center Dynamics
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