IoTスタートアップのSigfoxが破産申請

導入の鈍化とCovid-19のサプライチェーン問題が影響

フランスのIoTスタートアップ、Sigfoxが破産を申請しました。

 Techcrunch と French Tech Journalが最初に報じたところによると、同社は製品の売れ行きが鈍いことと、Covid-19によるIoT業界の厳しい状況を理由に、フランスで破産保護を申請したとのことです。

米国の連邦破産法第11条に相当する管財・再生手続は、同社の要請によりトゥールーズの商事裁判所で開始されました。

同社は、当初6カ月間の手続きは、”Sigfoxの長期的な発展を支援し、雇用の維持を提案する “買い手を探すことができると述べています。

2010年に設立され、IoTデバイスのための低消費電力ワイヤレスネットワークを開発するSigfoxは、この手続きの間も事業を継続すると述べています。

「Sigfoxは、株主からの効果的な支援をいただいたにもかかわらず、我々のテクノロジーの導入サイクルが予想よりスローであったため、今回の手続きによって司法当局の保護下に置くことを決定した 」と、Sigfoxは Techcrunchへの声明の中で述べています。「さらに、IoT分野はCovid-19パンデミックの影響を受け、過去2年間の活動が鈍化し、現在供給不足気味の電子部品市場を圧迫している。これらの要因が重なり、財務状況、特に負債水準に強い影響を与えており、競争が激化する市場において、Sigfoxとその世界的に認められた技術の開発を加速させることが困難な状況となっている」

IoTネットワーク分野における初期のプレイヤーであるSigfoxは、Salesforce、Intel、Samsung、NTT、SK Telecom、エネルギーグループのTotalやAir Liquideなどの投資家から3億ドル以上を調達していました。しかし、昨年度の決算では、売上高が2400万ユーロ(2700万ドル)強、金融負債が1億1800万ユーロ(1億3280万ドル)で、9100万ユーロ(1億200万ドル)近くの純損失を計上していました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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