MicrosoftとFedEx、「商取引の変革 」を目指し提携

敵の敵は味方だから

Microsoftと配送サービス会社のFedExは、物流改善のためにAzureを利用する、複数年の合弁事業として提携しました。

両社共、世界最大のクラウド企業かつ最大のECサイトを持つAmazonとの競争激化に直面していることから、今回の提携に至りました。

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パートナーシップとしての最初のソリューションであるFedEx Surround(フェデックス サラウンド)は、ほぼリアルタイムの貨物追跡機能を提供し、より正確な物流と在庫管理を可能にするとしています。追跡は郵便番号のレベルまで可能となっています。

Surroundはまた、「強化されたスキャン機能」とFedEx独自のIoT技術により非公開データを収集し、AzureのAI及び分析ツールを使いそのすべてを分析します。両社は、悪天候や自然災害、機械的な遅延、クリアランスの問題、住所誤りなどの課題についての洞察の提供も行いたいと考えているようです。

「FedExは創業以来、サプライチェーンの再構築に取り組んできたが、本日の発表でそれを新たなレベルに引き上げる。」と、FedExの会長兼CEOのFrederick W. Smith氏は述べています。

「Microsoftと共に、テクノロジーの計り知れない力と、膨大な我々のインフラを組み合わせ、商取引に革命を起こし、お客様のために次のステップのネットワークを構築していくつもりだ。」

– shutterstock

FedExは世界220か国と地域に渡り、世界のGDPの99%以上にリンクしていると主張していますが、他の多くの企業と同様、Amazonからの高まる圧力に直面しています。

Amazonは昨年、多数の航空機の取得を含め、積極的に独自の物流ネットワークを構築した後、FedExとの地上配送契約を終了すると発表しました。同社は、プライムではない第三者の荷物であれば、今でも配送を行っているが、 Amazonはこれにも目をつけていると考えられています。それ以上に、Amazonは物流ネットワークをFedExの直接の競合として開く可能性があります。

Amazonの幅広い市場における優位性は、他のクラウドビジネスを犠牲にしています。TargetとWalmartにおいては、前者はGoogle Cloudを、後者はAzureを選択し、競合企業にお金を払ってまでビジネスを提供したくないという理由から、他の事業者に転向したと考えられています。

Data Center Dynamics

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