マイクロソフトとAT&TがアトランタでAzure Edge Zoneを開設

マイクロソフトとAT&Tが、米国ジョージア州アトランタでAzure Edge Zoneを開設したと発表しました。

Azure Edge Zoneは、エッジ施設から5G接続のクラウドサービスを提供するもので、AWSのWavelength Zoneと同様のサービスです。

「企業が低レイテンシーのコンピュートリソースを必要とする人口密度の高い大都市では、私たちはAzureの機能を事業者の5Gネットワークエッジまで拡張する。AT&Tが提供するAzure Edge Zonesは、アプリケーションのパフォーマンスを劇的に向上させ、企業のお客様のオーバーヘッドや複雑さを軽減する」と、Microsoft Azure部門エグゼクティブバイスプレジデントのジェイソン・ザンダーはこのように説明します。「AT&Tの5Gコアに直接接続されたエッジに導入される厳選されたAzureサービスは、Azure Edge ZonesからAT&Tのモビリティネットワークへの最適化されたルーティングを通じて、レイテンシーに敏感な企業シナリオを可能にする」

両社は今週、このサービスの「プライベート・プレビュー」を開始すると発表しました。このサービスにより、顧客は5Gとクラウド・コンピューティングを組み合わせることができるようになると言います。

「5Gのパワーは、単にスピードだけではなく、超高速で応答性の高い接続性と分散型クラウド技術を活用して、まったく新しい体験を提供する。コンピューティングが中央システムを超えて5Gネットワークのエッジにまで広がることで、企業や消費者は実質的にスーパーコンピュータの能力を身の回りに持つことになる。ゲーマーからファースト・レスポンダー(※緊急対応要員)に至るまでの誰もが利用できる軽量のバーチャルリアリティ・インターフェースから、産業用アプリケーションや倉庫管理向けの超高精度な位置情報ツールまで、エッジは大きな変革をもたらすだろう。マイクロソフトとの深い協力関係は、お客様が飛躍して未来を創造し始めるのを支援するためのものである」AT&Tネットワークサービスの最高技術責任者アンドレ・フエッチはこのように述べています。

マイクロソフトによると、両社は既にロサンゼルスで、このサービスの概念実証(PoC)に成功しており、ダラスやその他の都市でも間もなく開始される予定であるといいます。

AT&Tによると、顧客の一社は音楽のリハーサルやコラボレーションサービスを提供するJamKazam社で、彼らはこの新しいエッジゾーンで低遅延のバーチャルジャムセッションを実現したとしています。また、AT&Tとマイクロソフトは、EVAと共同で自律型ドローンの開発支援も行っています。

マイクロソフトは7月に、AT&TのNetwork Cloudを買収すると発表しました。AT&Tコミュニケーションズのジェフ・マッケルフレッシュCEOはその際、この買収に伴い「マイクロソフトは当社のネットワークのエッジに位置し、当社のネットワークワークロードをサポートすることになる」と述べていました。

一方でマイクロソフトはベライゾンとも提携し、プライベート・モバイル・エッジ・クラウド・コンピューティング・サービスを提供しています。

更にベライゾンは、AWSのWavelength Zoneの米国におけるメインパートナーでもあります。Wavelength Zoneは、Azure Edge Zoneと同様、通信サービスプロバイダーの5Gネットワーク・エッジにAWSのコンピュートおよびストレージサービスを組み込み、近隣のAWSリージョンで稼働するクラウドサービスへのアクセスを提供します。

AWSがベライゾンとの提携を最初に発表したのは2019年12月で、その際にシカゴでパイロットプロジェクトが開始されました。Wavelength Zoneは現在、米国内の13都市(アトランタ、ボストン、シカゴ、ダラス、デンバー、ヒューストン、ラスベガス、マイアミ、ニューヨーク、フェニックス、サンフランシスコ、シアトル、ワシントンDC)において、ベライゾンを通じて提供されています。

6月には、AWSはボーダフォンと提携し、英国・ロンドンでサービスを開始しました。またこのサービスは、日本の東京と大阪ではKDDIを通じて、韓国の大田(テジョン)ではSK Telecomを通じて提供されています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。