アブダビのMubadalaがYondr Groupに投資

投資規模は非公表

アブダビの政府系ファンドMubadalaが、データセンター開発会社Yondrに投資しました。

投資規模は明らかにされていません。

Mubadalaは、米資産運用会社、Apolloによる既存の投資を通じてYondrに投資しました。

昨年、Apollo Global Managementは、Yondrに投資しましたが、その金額は非公開です。MubadalaとApolloは、これまで何度か提携しています。

ハイパースケールデータセンターへの需要が高まるなか、 Mubadalaは今回の投資により、Yondrの成長戦略をサポートするとのことです。

Mubadalaのデジタルインフラ担当シニアエグゼクティブディレクターであるMounir Barakatは、「AI導入、5G、IoTによるデータ需要の高まりを受け、ハイパースケールデータセンターの需要が大きく伸びており、Yondrは世界で最も急成長している企業にソリューションを提供する上で、重要な役割を果たしていくでしょう」と述べました。

また、Yondrの最高財務責任者(CFO)であるChester Reidは、次のように述べました。「Mubadalaを重要な財務パートナーとして迎えることができ、嬉しく思います。彼らのさらなる支援により、当社は成長を加速させ、世界中の顧客に持続可能なデータセンターソリューションを提供し続け、容量に対する需要の高まりに対応する態勢が整いました。」

Mubadalaがデータセンター資産に投資するのは、今回が初めてではありません。2023年にはAligned Data Centersに投資し、2022年には汎アジアのデータセンター運営会社、Princeton Digital Groupに投資しています。

Mubadalaはまた、英国のCityFibreや、GlobalConnectといったグローバルファイバーネットワークプロバイダーにも投資しています。

ロンドンに本社を置き、シングルファミリーオフィスのCathexisが所有するYondrは、データセンターの開発、所有、運営を行っています。現在の契約容量は878MWで、58MWが稼働中です。同社はバージニア州、英国、マレーシア、日本、ドイツ、インドでもプロジェクトを展開しています。

Apolloは過去に、サービスプロバイダーのRackspaceを買収・上場させ、2021年にYahoo!をVerizonから買収してきました。最近ではタワー会社のParallel InfrastructureをHarmoni Towersに売却しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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