
AWS CEO「100万の宇宙データセンター実現は“まだかなり先”で、“経済的ではない”」
一方でAmazon創業者Bezos は、10年以内にギガワット級のデータセンターが宇宙に存在すると考えている
Amazon Web Services(AWS)のCEOは、SpaceXが今後数年で最大100万基の軌道データセンターを展開する計画について懐疑的な見方を示しました。
Cisco AI Summitの講演で、Matt Garmanは、ロイター通信が最初に報じたコメントの中で、この構想を「経済的ではない」と述べました。
世界最大のクラウド企業のトップである彼はさらに、「100万基の衛星を打ち上げるだけのロケットはまだ存在しないので、実現はかなり先の話です。現在、宇宙にペイロードを送るコストは非常に高額です」と付け加えました。
SpaceXの計画は、今後登場するStarship超大型ロケットがまず軌道到達に成功し、その後再利用性を確立することに依存しています。これが実現すれば打ち上げコストは劇的に低下する可能性があります。しかし、この計画はスケジュールに遅れが出ており、再利用性の確立にも数年かかる可能性があります。
GoogleがProject SuncatcherとしてTPUを宇宙に打ち上げる実験のために行った独自の調査では、2035年までに打ち上げ価格が1kgあたり200ドルに下がる可能性があり、そうなれば宇宙船のライフタイムコストは地上のデータセンターのエネルギーコストとほぼ同等になると示されました。
しかし、2035年の目標を達成するには、Starshipが再利用性を確立するだけでなく、年間約180回の打ち上げをこなせるほど、打ち上げ回数を急増してコストを削減する必要があります。
SpaceXは2025年に、Falcon 9およびFalcon Heavyの打ち上げを過去最高の165回を達成しましたが、自社が掲げる180回の目標には届きませんでした。今週、同社は25基のStarlink衛星の展開に成功したものの、第2段ロケットで原因不明の問題が発生したため、Falcon 9の発射を一時停止しています。
Amazonの創業者であり、競合宇宙企業Blue OriginのCEOでもあるJeff Bezosも、最終的にはデータセンターが宇宙に建設されると考えていますが、それは「今後数十年のうち」に実現するであろうと述べています。
AmazonとBlue Originはどちらも、低軌道通信衛星コンステレーションを開発しています。
こうした課題があるにもかかわらず、SpaceXのCEOであるイーロンマスクは、軌道データセンターについていつも通り楽観的なスケジュールを示しており、「2〜3年以内にAIコンピューティングを生成する最も低コストの方法は宇宙になる」と主張しています。彼は過去にも、著しく不正確なスケジュールを何度も発言してきました。
軌道データセンター構築の取り組みの一環として、SpaceXは今週、マスク氏の赤字の生成AI企業xAIとの合併計画を発表しました。合併された事業は、今夏(マスク氏の誕生日頃)に上場すると見られており、軌道データセンター計画のための資金調達を目指しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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