underwater data centers

中国が世界初の商業用海中データセンターを建設

中国が、世界初の商業用海中データセンターを建設し、データセンター業界に波紋を広げています。海南島の三亜沖に位置するこの施設は、冷たい海水の力を利用してオペレーションを冷却し、エネルギー消費を大幅に削減することを目的としています。

68,000平方メートルに及ぶこの巨大プロジェクトは、1台1,300トンの重量を持ち、数秒で数百万枚の高解像度画像を処理できる100台の個別のデータストレージユニットで構成されます。建設は4月に始まり、5年以内に完成する予定です。

データ処理と、クラウドサービスの需要が世界的に急増するなかデータセンターは、エネルギー効率を高める必要に迫られています。従来の陸上施設は、しばしば膨大な土地、水、電力を必要とします。中国の水中データセンターは、こうした課題を、解決する可能性を秘めています。

データセンターを水没させることで、エンジニアは毎年数百万キロワット時の電力と、数千トンの淡水の節約を見込んでいます。冷たい海水は自然冷却を提供し、エネルギー集約型の冷却システムの必要性を減らします。さらに、このプロジェクトは貴重な土地資源を他の用途に解放します。

水中データセンターの実験は他の組織でも行われていますが、中国のプロジェクトは、さまざまな顧客にサービスを提供するために設計された、初の商業施設です。完成後は、従来のデータセンターよりもエネルギー効率が大幅に向上すると予測されています。

W.Media ( Hazel Moises 記者)より抄訳・転載

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