ドイツ・オッフェンバッハのデータセンターで水漏れが発生
冷却液が土壌に浸透、地下水に達する可能性も
ドイツのオッフェンバッハにあるデータセンターで先頃、水漏れが発生したとのことです。
Lämmerspieler Wegに位置する工業団地にあるこの施設では、試運転中に冷却水の一部が漏れ出した模様です。
冷却水は土壌に浸透し、地下水に達する可能性があるが、オッフェンバッハ市によれば、住民への危険はないと説明しています。
オッフェンバッハ市の説明によると、水漏れは屋上の配管システムから発生し、雨水浸透システムを経由して建物地下の地中に浸入したといいます。冷却水には「腐食防止と保存のための低濃度の添加物」が含まれており、その中には2つの有害物質が含まれていると言われています。
漏えい発生後、冷却水は建物から汲み出されましたが、地中への漏えいは避けられませんでした。
地下水の成分は、漏洩の影響を把握するため、様々な地点で「継続的な分析」が行われます。万が一、地下水の数値が高くなった場合、オッフェンバッハ市は関係当局に報告することになっています。この地域には地区給水協会の飲料水用井戸はなく、最も近い井戸は1.5キロ離れています。
このデータセンターの名称は明らかにされていませんが、CloudHQ社はLämmerspieler Weg沿いにキャンパスの建設を進めています。このキャンパスには合計116万平方フィート(108,371平方メートル)のデータセンターが2棟建設され、112MWのIT容量を提供する予定となっています。
DCDはこの件に関してCloudHQ社にコメントを求めています。
オッフェンバッハは、FLAPDの主要データセンター市場のひとつであるフランクフルトのすぐ東に位置しています。この地域には、Vantage、Main Cubes、MightyCare DCなどもデータセンターを構えています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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