Digital Realty、ギリシャでの事業拡大に向け、アテネの用地を取得
ATH3とATH4に隣接する新区画は、最大で15MWをサポート予定
Digital Realty(以下、デジタル・リアルティ)は、将来のデータセンター開発に向けて、ギリシャのアテネ郊外にさらなる土地を取得しました。
同社は先月、アテネの土地を追加取得する契約を結んだことを発表しました。この土地は、15MW規模のデータセンター容量を提供することになる見込みです。
なおこの土地は、アテネ郊外のコロピで開発中のATH3施設とATH4施設予定地に隣接しています。
このサイトは、デジタル・リアルティの既存施設に接続する新データセンターの開発を後押しするものと期待される、と同社は述べています。なお、取得した土地区画の全容や取得価格については明らかにされていません。
Lamda Hellix(最近デジタル・リアルティにブランド変更)の会長兼 CEO である Apostolos Kakkos 氏は、次のように述べています。「今日、この新たな開発により、個人的な戦略プランと長年のビジョンが実現されようとして いる:それは、ギリシャをデジタルマップ上にしっかりと位置づけ、世界的な競争力を高めることで ある。特に、東南ヨーロッパで最大のデータセンターサービスプロバイダーの 1 社であるデジタル・リアル ティが、3 つのデータセンターを稼働させ、さらに開発段階にあるものもあり、経済と地元雇用の両面で ギリシャ経済に価値をもたらしている現在の状況を誇りに思う」
デジタル・リアルティは、Lamda Hellix の最高商業・技術責任者である Alexandros Bechrakis 氏が Kakkos 氏の後任として、デジタル・リアルティのギリシャにおける事業の新しいマネージング・ ディレクターとなることを追加発表しました。
Bechrakis 氏は次のようにコメント しています。「Apostolos の卓越したリーダーシップと、デジタル・インフラの開発を通じてギリシャに 貢献したことに感謝したいと思う。彼の遺志を継ぎ、東南ヨーロッパへのハイパーコネクテッドゲートウェイとしてのギリシャの地位をさらに高めていきたいと思う」
Kakkos 氏がより広範な職務でデジタル・リアルティに留まるかどうかは不明で、同氏の LinkedIn も更新さ れていません。DCD が CEO に問い合わせたところ、より詳しい情報が得られました。
Kakkos 氏は DCD に対し、彼は移籍し、今後は “テクノロジー、不動産、他への投資に注力する予定” であることを認めました。
Lamda Hellixは2002年に設立さ れました。もともとはケーブル陸揚げ局として建設され、その最初の施設であるAthens-1は2003年にオープンし、LEED v4ゴールドバッジを獲得した最初のデータセンターとなりました。
その後、ギリシャの財政危機を乗り越え、2016年にはAthens-2をオープンしました。そして、2021年10月に「ATH3」を着工し、2023年3月の稼働を目指しています。また、2022年12月初旬に発表されたATH4は、2024年の「ある時期」に稼動する見通しです。
同社は2020年11月にデジタル・リアルティに買収され、最近、InterXionブランドからの撤退に伴い、親会社のブランド名で再ブランド化されました。同社は今年初め、ギリシャのクレタ島に6.5MWのデータセンターを建設する計画を明らかにしました。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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