
MacWeb、ニュージャージー州にUS Eastクラウドリージョンを開設
シリコンバレーの既存リージョンに追加
MacベースのクラウドインフラプロバイダーであるMacWebは、ニュージャージー州に新たなクラウドリージョンを開設しました。
この新たなUS Eastリージョンは、シリコンバレーにある既存のUS Westクラウドリージョンに 追加されるものとなります。
この リージョン により、利用顧客はマンハッタンや主要ネットワーク エクスチェンジの近隣に配置されたクラウド上のMac miniおよびMac Studioクラスターノードを利用可能となります。
US Eastの導入は、クラウド上のMac実働ワークロード(50~500台のMac miniまたはMac Studioクラスターノード)、iOS/macOS向けCI/CDファーム、メディア・クリエイティブパイプライン、Appleシリコン搭載AI推論向けに設計されています。
MacWebのEric Bickford CEOは次のように述べています。「Macで開発するアプリケーションエンジニアやAIエンジニアの多くは、デスクトップ環境と同様のクラウドインフラを求めています。
「MacWebは、既存のハイパースケーラーに近接したリージョンでクラスタ化されたベアメタルAppleシリコンハードウェアを活用し、クラウド 上でその環境を提供します。 US Eastリージョンは、実験するだけではなく、レイテンシ 、コスト、迅速な本番環境移行を重視する人たちのためのものです」
「従来のデータセンターは1Uや2Uサーバーが主流で、電力と冷却に大きな負荷がかかる」とBickfordは続けます。
「高密度に実装された Mac mini クラスタは、ワットあたりの高性能を発揮しながら、コンパクトな設置面積でユーザーが求めるコンピューティング能力を提供します。グリッドの制約やキャパシティプランニングをすでに検討している事業者にとっては、これは純粋な処理速度と同じくらい重要な要素です」
このリージョンは、ニュージャージー州セコーカスにある Evocative データセンター内に設置され、高性能バックボーンを介してニューヨーク市に直接接続され、さらにロンドン、ボストン、モントリオール、シカゴ、ワシントン DC へと接続されています。
「MacWeb は、Evocative West Coast データセンターの長年の利用企業であり、同社のビジネスの成長を見守ることは、当社にとって大きな喜びです」と、Evocative の Derek Garnier CEO は述べています。
「同社が当社のニューヨーク中心部の施設に拡張したことは、急速に進化する AI およびアプリケーションの要件に対応するという当社の取り組みを示して います。Evocative の高度な冗長性を備えたミッションクリティカルなデータセンター施設は、AI 開発、ハイブリッドクラウドアーキテクチャ、インフラストラクチャの多様化を検討する企業やスタートアップ企業にさまざまな選択肢を提供します。
MacWeb は、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azure などのハイパースケーラクラウドプラットフォームの利用に取って代わるのではなく、それらを補完することを目指しています。この場所は、相互接続点に近く、ハイブリッド展開が可能であることから選ばれました。
Evocativeのニュージャージーデータセンターは105,000平方フィート(9,755平方メートル)、10MWの容量を有します。
なお、他にもMacStadium、Roundfleet、Amazon Web Servicesなど、複数の企業がMacs-as-a-Serviceを提供しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
















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