
マイクロソフトがスペインのサラゴサに新データセンターキャンパス
アラゴンリージョンの複数のキャンパスで総額100億ユーロを投資へ
マイクロソフトは、スペインでデータセンターの拠点を拡大しています。
アラゴン州政府は今週末、同社がさらに29億ユーロ(30億ドル)を投じ、サラゴサのプエルトベネシアに隣接する区画に別のデータセンターキャンパスを建設すると発表しました。
このキャンパスはZ-40号線に平行し、プエルトベネシアショッピングセンターの近くに位置し、総面積は59ヘクタールです。
アラゴン州政府のJorge Azcón大統領によると、最初の5億8200万ユーロ(6億1070万ドル)の建設は、来年開始される予定です。残りのキャンパスは、今後10年かけて建設される予定です。完全な建設が完了すれば、マイクロソフトの同地域への投資総額は、100億ユーロ(約104億ドル)に達する可能性があります。
2020年に、発表された同社初のスペインクラウドリージョン「Spain Central」は、Telefónicaとの提携により、2024年6月にマドリード周辺に開設されました。Ferrovialは、マドリードのサン・セバスティアン・デ・ロス・レイエス地区に同社のための施設を建設していました。
マドリード以外では、アラゴン州のサラゴサ周辺に同社のデータセンターが存在し、成長を続けています。
同社は2023年10月、アラゴンにクラウドリージョンを建設する計画を初めて発表し、昨年には同地域の新たなデータセンター開発に66.9億ユーロ(約71.6億円)を投資する計画を発表しました。同社は昨年、今後2年間でスペインにおけるクラウドコンピューティングとAIインフラに21億ドルを投資することを約束しました。
これまでの報道によると、同社は当初、サラゴサ周辺に63エーカーのRecycling Technology Park(PTR)、サラゴサの東に位置するLa Puebla de Alfindén、西に位置するLa Muelaの3か所を開発していました。昨年の追加投資後、同社はさらにEl Burgo de Ebro、Villanueva de Gállego、Huesca、Empresariumにさらに多くのキャンパスを開発すると言われていました。
PTRの敷地の開発は現在一時停止されていますが、同大統領は、将来的に同社が開発する可能性があることを示唆しました。
Amazonもまた、サラゴサ周辺の3つのデータセンターからなるスペインのクラウドリージョンを持っています。QTSとBox2bitも、サラゴサ周辺にキャンパスを展開しています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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