Switch Datacentersがワルシャワに90MWのデータセンターを新設

初の国際展開でポーランド市場に進出

ヨーロッパのデータセンター運営企業であるSwitch Datacentersが、ポーランドへの進出を発表しました。

同社は今週、オランダ国外で初となる国際展開として、ワルシャワに90MW規模のデータセンターキャンパスを建設するための土地取得と、必要な許認可の取得を完了したことを正式に発表しました。

新施設「WAW1キャンパス」は、ワルシャワのMory地区に位置し、敷地面積は53,810平方メートル(約57万9千平方フィート)です。空冷と液冷の両方に対応し、乾式冷却技術を採用する予定です。

建設は来年初頭に開始され、第1フェーズ(60MW)は2027年初頭に稼働開始を予定しています。

Switch Datacentersは昨年、ポーランド進出の意向を示していましたが、今回初めて具体的なプロジェクト内容が明らかになりました。

Switch Datacentersの創業者であるGregor Snipは、次のように述べています。「これはSwitch Datacentersにとって記念すべき日であり、ヨーロッパでの事業拡大とお客様のニーズに応える姿勢を示すものです。ポーランドは戦略的な立地、力強いデジタル経済、高度なデータソリューションへの需要、そして持続可能な開発への意欲を兼ね備えており、次世代施設の展開に理想的な市場です。私たちの専門知識、革新的なデザイン、持続可能なアプローチをこの地域にもたらすことに興奮しています。」

なお、Switch Datacentersは米国のSwitch Incとは別の企業であり、現在オランダ・アムステルダムでAMS2、AMS3、AMS4の3施設を運営しています。さらにAMS5の建設計画と、Principal Asset Managementからの6番目の施設のリース契約も進行中です。

同社の初期施設であるAMS1は、2019年にEquinixによって買収されました。

Switchには、De Groot Family Officeが投資家として参画しています。

ポーランドには他にもBeyond.pl、Altman、Iliad傘下のOpcore、Data4などのデータセンター事業者が存在しています。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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