TMとSingtelのNxeraが、マレーシアにハイパーコネクテッドAI対応データセンター・キャンパス建設で提携

Telekom Malaysia(TM)とSingtelの地域データセンター部門であるNxeraが、マレーシアでデータセンター開発を行うための合弁事業を発表しました。このパートナーシップは、ジョホール州に持続可能なハイパーコネクテッドAI対応データセンター・キャンパスを建設することで幕を開けます。

この戦略的提携は、この地域で拡大するクラウド、デジタル化、AIの需要に応えることを目的としており、 特にハイパースケーラー、次世代AIアプリケーションプロバイダー、デジタルトランスフォーメーションを求める企業の需要に向けたものです。

この合弁事業は、両社の強みを生かしたものです。 TMはマレーシア最大の国内ネットワーク・インフラや、広範な国際海底ケーブル・システム、マレーシア最大の相互接続データセンターを提供します。一方、Nxeraは、シンガポールにおけるプレゼンスと、包括的な光海底ケーブル網を利用できることを活かし、持続可能なハイパーコネクテッドAI対応データセンターの開発・運営に関する専門知識を提供します。

最初のデータセンター・キャンパスは、ジョホール州イスカンダル・プテリに位置し、シンガポールとマレーシアを結ぶ海底ケーブルリンクの近くに戦略的に配置されます。初期段階では64MWの容量を提供し、市場の需要増に対応するため200MWまで拡張可能です。

同キャンパスは、信頼性、セキュリティ、持続可能性に関する最新の基準に基づいて建設され、エネルギー効率に関するLEED認証や、高電力密度のワークロードに対応する液体冷却を特徴としています。

顧客は、データ、接続性、データセンター、プラットフォーム・ソリューションから幅広い恩恵を受けることができます。さらに、TMのCloud Alpha Edgeソリューションと、NxeraのParagonクラウド・オーケストレーション・プラットフォーム、および今後のGPU-as-a-Serviceの利用が可能になります。これにより、マルチネットワークおよびマルチクラウド環境におけるAIワークロードのオーケストレーションを行うことができます。

TMグループのCEOであるAmar Huzaimi Md Derisは、このパートナーシップを、マレーシアがデジタル・ハブとして選ばれるための重要な一歩と捉えています。このデータセンターは、ハイパフォーマンス・コンピューティングの触媒として機能し、将来のクラウドとAIの進歩のための基礎を築くとしています。

NxeraのCEOであるBill Changは、TMと共にマレーシア市場に参入することへの興奮を表明しました。この協業は、この地域をリードするデータセンター・プラットフォームとなり、企業が必要とするデジタル・インフラをサポートするという両社のビジョンを前進させるものです。

このジョイントベンチャーは、マレーシアのデジタル・インフラにおける重要な発展を意味し、同地域におけるイノベーション、起業家精神、ビジネスの成長を促進するでしょう。

W.Media ( Hazel Moises 記者)より抄訳・転載

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