PLDT社、ハイパースケーラー向けにフィリピン「最大のデータセンター」計画
一方でデータセンター事業の売却を検討か
通信事業者のPLDT社は、フィリピン最大のデータセンターを建設する計画を発表しました。
ハイパースケーラーを対象としたこの施設は、PLDTの既存データセンター10カ所の合計を上回る電力容量を持つことが予想されます。
この投資は、PLDTがVitroデータセンター事業を約5億ドルで売却することを検討しているとBloombergが報じてからわずか1ヶ月後のことです。
PLDTの副社長Nico Alcoseba氏は、Business Mirror誌に次のように述べています。「当社は、企業部門におけるハイパースケーラーの需要について、非常に前向きで強気な見方をしています。」
「PLDTグループは、この地域に進出しているグローバルなテクノロジー企業やクラウドサービスプロバイダーの増大するニーズをサポートするために、フィリピンで最初のハイパースケーラーデータセンター施設を建設することを発表します。」
具体的な仕様は明らかにされていませんが、同社によるとこの施設はUptime Tier III認証を取得し、「Tier IV ready」を予定しているとのことです。PLDT社の既存のデータセンターポートフォリオは、およそ72MWの容量を有しており、新施設がどの程度の能力を持つことが期待されているのかをある程度把握することができます。
同社は今後も既存のデータセンターを拡張し、「これらの企業のカーボンニュートラルへの取り組みを支援するために、再生可能エネルギーを供給する方法を模索している」と述べています。
PLDT社がまだデータセンター事業の売却を検討しているかどうかは明らかではありません。ライバルの通信事業者Globe Telecom IncとPT Indosatも、フィリピンのデータセンター資産の売却を検討していると考えられています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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