Blackstoneがスペインのアラゴンで300MWのデータセンターキャンパスを開発

QTS、スペインに進出

Blackstone は、QTS が運営するアラゴンの大規模キャンパスで、データセンターの拠点をスペインに拡大します。

アラゴン州政府のJorge Azcón大統領は週末、次のようにコメントしました。「アラゴン州政府は、南ヨーロッパにおけるバージニア州となることを目指して前進を続けています。Blackstoneは私たちのコミュニティに上陸し、カラトラオにデータセンターキャンパスを建設、運営します。」

Blackstone は、サラゴサ県のカラトラオにある224ヘクタールの敷地に、75億ユーロ (約82億円) を投資する予定です。この計画はProject Rodesとして知られています。敷地の約半分は初期に開発され、その後さらに75億ユーロを投資して後半部分が開発される予定です。

Aragón newspaperによると、このデータセンターはフル稼働時には300MWの電気容量を持つとのことで、同社はQTSを通じてこのサイトを運営する予定です。

Blackstoneは、「今回の発表により、アラゴン州政府をはじめ、このプロジェクトに関わる関係者と協力できることを嬉しく思います」と述べました。

Blackstoneは2021年にQTSを100億ドルで買収し、昨年7月には「一世一代の」AI ブームにより、データセンターにさらに80億ドルを投じることを表明しました。

QTSは現在、米国内の主要拠点に加え、オランダのフローニンゲンに欧州のキャンパスを1つ運営しています。今年初め、BlackstoneとQTSは、英国のノーサンバーランドに1.1GWのデータセンターキャンパスを開発する計画を発表しました。

QTSとBlackstoneがスペインへのデータセンター進出を検討しているとの報道は、2022年にありました。

アラゴンはスペイン北東部の内陸地域で、バルセロナの西に位置し、ウエスカ県、サラゴサ県、テルエル県で構成されています。

マイクロソフトはアラゴンのサラゴサ周辺に既存のデータセンターを持ち、成長を続けています。Amazonもまた、サラゴサ周辺の3つのデータセンターで構成されるスペインのクラウドリージョンを有します。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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