Africa Data Centreがガーナのアクラで土地取得し建設開始へ

10MWを供給する施設、30MWまで拡大可能

Africa Data Centre(ADC)は、ガーナのアクラで新たなデータセンターの建設を開始する予定です。

今週同社は、首都地域のビジネス地区中心で新しく買収した土地の建設をまもなく開始することを発表しました。

この施設の設計は、初期10MW、最大30MWまで拡大可能で、米国政府の国際開発金融公社(DFC)から一部資金提供を受けています。

ガーナトレードフェア再開発プロジェクト(La in La in La Dade Kotopon Municipal District) 内に位置しており、第1フェーズは12ヶ月以内の完成が予定されています。

ADCがガーナのデータセンター計画を初めて発表したのは2022年6月でしたが、その時点ではほとんど詳細は明らかにされていませんでした。敷地の規模や買収費用などは共有されていませんでした。

ガーナ・トレード・フェア・センターの敷地は125エーカーを超える敷地にあり、以前は1960年代に建設された大規模な展示場がありました。2019 年には、この敷地内に新たな商業パークを開発する契約をGhana Trade Fair Company とStellar Holding Pte が締結しています 。

ADCのCEO、Tesh Durvasulaは 「ガーナの新しいデータセンターは、西アフリカ地域におけるデジタルデバイドの解消というアフリカデータセンターの目標に向けて重要な一歩となります。米国大手ハイテク企業や多国籍企業、銀行、その他の地元企業が好む超大型データセンターは、当社の専門分野です。さらに、当社のデータセンターには独立した太陽光発電とバッテリーストレージが搭載されており、環境への影響を緩和しながらデジタル技術の提供を実現しています」 と述べています。

アクラのデータセンターは、ADCの南アフリカ、ザンビア、ケニア、ルワンダ、エジプト、モロッコ、 セネガル、コートジボアール、アンゴラなど、アフリカ大陸に広がる10市場への拡大計画の一環となります。

米国の国際的な開発資金調達機関である開発金融公社(DFC)のCEOであるScott Nathanは、次のように述べています。「米国国際開発金融公社(DFC)は、アフリカのデータセンターを支援していることを誇りに思っています。アクラでのこの新施設は、急成長するアフリカの人口と市場をグローバルな機会につなげるための重要なインフラへの投資になります。西アフリカにおける情報通信インフラの強化に対する DFC の取り組みは、国民の生活を向上させるような高品質のグローバルな社会インフラ投資に対して民間の資本を結集させるという Biden大統領の公約と合致するものです」

ADCは、ケニア・ナイロビ、ナイジェリア・ラゴス、ガーナ・アクラ、トーゴ・ロメでデータセンターを開設、または開発を進めています。さらに、南アフリカではヨハネスブルグのサムランドとミッドランド地域に施設を有しています。

今年、同社はルワンダのキガリでの初めてのデータセンター建設を発表し、ナイロビでの増築と南アフリカのケープタウンでのデータセンターにも着手しています。

Liquid Intelligent TechnologiesグループCEOのHardy Pemhiwaは 「当社は、Liquid Intelligent Technologiesとアフリカのデータセンターを通して、国際的に認められたサービスや製品を提供し続けています。Liquidはすでにアフリカ最大の国境を越えた光ファイバーネットワークを保有しており、データセンターの拡張はこれを補うもので、アフリカ大陸でのより速いデジタル変革を実現します」と述べています。

アクラには、PAIX Data Centres、Equinix 系列の MaineOne、Onix Data Centresがデータセンターを運営しています。最近、物流不動産会社のAgilityは、市内のテマ地域に30MWの施設(150MWまで拡張可能)を建設することを発表しました。

この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。

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