Princeton Digital Group、マレーシア・ジョホール州に150MWのデータセンター・キャンパスを計画
Princeton Digital Groupは、マレーシアのジョホール州に新たにデータセンター・キャンパスを開発することを計画しています。
同社は今週、JLand Group(JLG)から31エーカーの土地を取得し、Sedenak Tech Park(SteP)内に150MWのキャンパスを開発すると発表しました。
JH1と呼ばれる最初の60MWのフェーズは、2024年第2四半期までに運用を開始する予定で、このプロジェクトにはおよそ4億5千万ドルが投じられる予定です。
このプロジェクトは、PDGにとってマレーシアでの初のプロジェクトとなります。同社は現在、シンガポール、中国、インドネシア、インド、日本でプロジェクトを展開しています。また、今年初めには、マレーシアとインドネシアへの進出計画を発表しています。
「Princeton Digital Groupの会長兼CEOであるRangu Salgame氏は次のように述べています。「マレーシアへの進出により、アジアにおけるPDGのフットプリントは拡大し、汎アジアのデジタルインフラのリーダーとしての存在感はさらに高まります」
Johor Corporationの社長兼CEOであり、JLGの会長でもあるDatuk Syed Mohamed氏は、次のように述べています。 「現時点では、投資家や事業者がデータセンターの急成長を優先していることもあり、JLGの注力分野はデータセンター事業機会の拡大となります。JLGは、STePで提供する統合サービスを通じて、加速する需要に対応できるジョホール州のデータセンターハブとしての地位を強化することに引き続き取り組んでいきます。PDGのジョホール州およびStePへの参入は、JLGの戦略やサービスを強力に裏付けるものです」
なお、JLandは、国営企業であるJohor Corporationが100%出資する不動産・インフラ子会社です。
JLGはこれまでにも、三井物産とStePでのデータセンター開発に関するMoUを締結しています。YondrとChinDataのBridge DCの両社は、Johor Corporation所有のSedenak Tech Park(旧称:Kulai Iskandar Data Exchange(KIDEX))内で施設を開発しています。
JLGはまた、2024年9月の完成を目指す640エーカーのデータセンターパーク「STeP 2」の拡張計画を発表しました。STeP 2は、大規模なイブラヒム・テクノポリス(IBTEC)開発の一環として、太陽光発電所から電力供給 を受けることになっています。
Warburg PincusとMubadalaが出資するPDGは、企業やハイパースケーラー向けにコロケーションデータセンターや クラウドサービスを提供しています。同社はシンガポールに本社を置き、中国、インド、インドネシア、日本、シンガポールにまたがる20か所のデータセンターで600MWを超える容量を有しています。
最新の施設としては、2022年12月に投入されたナビ・ムンバイの48MW施設があります。また、日本の東京では2024年に稼動開始予定の100MWのデータ センターの建設が進められています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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