オランダ・ゼーウォルデ、Meta/Facebookによるオランダ最大のデータセンター建設を承認
オランダの小さな村に国内最大級の施設が誕生
ゼーウォルデという小さな町が、Facebook、Instagram、WhatsAppのアプリケーション用に、オランダ最大のデータセンターを建設する許可をMetaに与えました。
この施設は5つのホールを持ち、200MWの電力を使用する可能性があり、人口22,000人の町の議会で承認されました。データセンターは、現在Trekkersveld IV(Tractor field IV)として知られている166ヘクタール(410エーカー)の農地に建設される予定です。
反対運動
オランダでは、データセンターが再生可能エネルギーや土地を占有し、その見返りとして雇用を生み出すことはほとんどないとして、反対派がデータセンターの役割について議論を呼んでいます。
「ハイパースケールデータセンターは、その社会的・経済的価値に比して、利用可能な再生可能エネルギーに対して不当に大きな要求を突きつけているのです。我々は、国家的な調整と許認可の基準をより明確にしていく」と、 ゼーウォルデ がMetaプロジェクトを承認する前日に発表された連立政権の声明は述べており、前政権の方針を事実上覆すものでした。 ゼーウォルデ のデータセンターは、400人の雇用を創出する。
フレヴォラント州は現在、地域社会への影響に関する調査を待つという理由で新しいデータセンターの建設を禁止しています。しかし、Meata/ Facebookはこの禁止令を回避したようです。この禁止令は6月に施行されましたが、Facebookは2月に申請を出しています。当時Metaは、 Facebookという身元を隠していました。
データセンター協会によると、オランダ全土でデータセンターは約3%の電力を使用しており、2030年には10%に上昇すると予想されています。このことが懸念され、その結果データセンターの建設を制限する措置が取られるようになりました。
2019年アムステルダムは、主要都市圏での新しいデータセンタープロジェクトにモラトリアムを課し、その後特定の地域と一定の範囲内で、再び新しいプロジェクトを許可しました。とりわけこの新しいルールは、新しいプロジェクトを街から遠く離し、都市のデータセンターがスペースとエネルギーをよりよく利用できるようにすることを目的としています。
ロイターによると、 ゼーウォルデ のHendrik Visser議員(VVD党)は、データセンターを避けることはできず、利点は欠点を上回ると述べています。「私たちのオンラインニーズを満たすために、データセンターは必要です。データセンターはどこかに作る必要がありますが、ここ西ヨーロッパに建設し、我々の法律の下で集中管理することは、おそらく不謹慎なことではないでしょう。」
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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