再生可能エネルギー時代の障害回復力基準
ディーゼル発電機を装備していないデータセンターは停電対策が充分でないと言う意見は、企業のエコ志向に反する
Interxion社のデータセンターテクノロジとエンジニアリング担当者であるL.クアーズ氏が、データセンターの障害回復力を評価する新しいツールの開発について語りました。運営者向けに設計されたこのツールは、 BICSI 、 TIA94 、および、 アップタイム・インスティテュート などの業界団体による取り組みを補完するために開発され、この12月にもソフトが起動する予定です。
分類の改訂
クアーズ氏は次のように語りました:「政府関連の委員会の議長として、また、データセンターのエネルギー効率に関するEU共同研究センターの出資者として、私は次のような質問を頻繁に受けています:ディーゼルエンジンはいつ使用停止になりますか?、持続可能エネルギーはいつ設計に取り入れられるのですか?、と。当時、私は保守的だったので、ディーゼルエンジンは確実な選択だと答えたものです」
「でも、もう少し考えて、こうも思ったものです:たしかに、 ディーゼルエンジンUPS は使わざるをえません。何故なら、世界には厳然とした規格が存在しているからです。主要エネルギー源としてディーゼルエンジンを装備しなさいと言われていますが、代替手法として何を選択しようと構いません。でも実は、それは経済的な理由による選択肢なのです」
「そして私は考えました:もし、障害回復力の高いデータセンター、または、太陽が常に照っていて、全て太陽光で賄ってしまうような土地でアップタイム・インスティテュートの Tier 4ソーラーデーターセンターを建設し、600時間分のエネルギー貯蔵があったとしたら ―電池ではないですよ、エネルギー貯蔵ですよ。我々はまだそこまで至っていません― 何故それは最低 Tier 分類を下回ることがあるでしょうか? ディーゼルエンジンはないのです」と、彼は言いました。
「もし、非常に厳しい今日の基準を使用するならば、―非冗長性基準、冗長性基準、同時メンテナンス可能で、高い障害回復力― そこまで求める厳しい基準です。もし、私にツールがあって、エネルギー貯蔵量によってエネルギー減を選択することができて、4階層からなる現在の分類形式や、ディーゼルエンジンと比較してみるならば、恐らく、業界にとって貴重なものになると思います」
しかし、商用基準を策定するより、公的資産としての価値が高い、ともクアーズ氏は述べています。
「そこから白書を書きました。認められて、業界に向けて発信されました。第1号は準備完了です。ブロックダイアグラムモデルには可用性と信頼性があります。Interxion社における独自のモンテカルロシミュレーション研究と比較しましたが、問題ありません」
– Data Center Dynamics
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