Corscale、バージニア州北部のデータセンターキャンパスでZincFiveニッケル亜鉛バッテリを採用
データセンター企業のCorscaleは、米国バージニア州北部に計画中のゲインズビル・クロッシング・データキャンパスでZincFive社のニッケル亜鉛(Ni-Zn)バッテリを採用すると発表しました。
Corscaleは、不動産会社Patrinely Groupとその資本パートナーであるUSAA Real Estateが最近立ち上げたデータセンター・プラットフォーム企業です。
昨年12月、同社がゲインズビル・プロジェクトの背後にいることが明らかになりました。このプロジェクトは、今夏、72MWの2階建て施設から開始される予定となっています。Corscale社初のプロジェクトであるこのサイトは、300MWまでの拡張を目指しています。
このデータセンターでは、無停電電源システム(UPS)に、従来のVRLAバッテリやリチウムイオン技術ではなく、ZincFive社のニッケル亜鉛(Ni-Zn)バッテリが採用される予定です。
尚このバッテリは、ZincFive社のUPSバッテリキャビネット「BCシリーズ」に収納されます。
Corscaleのデータセンター開発担当SVPであるNic Bustamante氏は次のように述べています。「Corscaleにとって、循環型社会と持続可能性は我々の開発哲学の中核をなすものである」
「ZincFiveのニッケル亜鉛バッテリによるエネルギー貯蔵ソリューションは、より優れたフォームファクタを提供し、メンテナンススケジュールを最小限に抑え、稼働前の容量を迅速に配備し、総所有コストを抑え、熱暴走の心配がなく、完全にリサイクル可能である。これはVRLAやリチウムイオンでは実現できないようなものだ」
さらに彼は次のように補足しています。「鉛、リチウム、コバルトの寿命が尽きることによる環境への悪影響を考えると、ニッケル亜鉛のリサイクル性は、データセンターを超えた長期的なメリットをもたらすことが分かる」
今年初め、Wyoming Hyperscale White Box社は、同社の最初のデータセンターでZincFiveのUPSシステムを導入する予定であると述べていました。
ZincFiveは2020年にメガワット規模のバッテリキャビネットを発表し、このシステムはQTSでの長期テストが行われています。
この記事は海外Data Centre Dynamics発の記事をData Center Cafeが日本向けに抄訳したものです。
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