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Vertiv、シンガポール初の熱帯データセンターの実証実験に向けて、高エネルギー効率な冷却システムを提供

クリティカルデジタルインフラ及び継続性ソリューションを手掛けるグローバルプロバイダーVertivは、シンガポール国立大学(NUS)および南洋理工大学(NTU)と提携し、最先端のデータセンターのテストベッド施設を構築しました。

Vertivは、熱帯地域にあるデータセンターを支援する優れた熱管理技術を実証するために、ラック、ラックPDU(rPDU)、高密度冷却装置を提供しました。

この試験施設はSTDCT(Sustainable Tropical Data Center Testbed)と呼ばれ、この地域では初の試みとなります。これは、環境に優しく効果的なデータセンターソリューションにおけるシンガポールの競争力を高めることを意図して作られたものです。この施設では、潜在的な運用リスクを特定し、熱帯気候に適したリスク低減戦略を策定するため、革新的な熱管理システムの試験が行われる予定です。

VertivのカントリーマネージャーであるHitesh Prajapati氏は、分散化とグローバル化の影響により、近年アジアの熱帯地域でのデータセンター投資に変化が見られていると話しています。シンガポールは、投資の増加に伴い、この地域の主要なデータセンターハブとして支持されています。

しかし、特に蒸し暑い熱帯地域では、高密度の計算ワークロードの冷却が困難となる場合があります。シンガポールや多くの東南アジア諸国の典型的な熱帯地域では、冷涼な外気に依存するフリークーリング方式はあまり効果的でありません。この施設では、熱帯気候に対応した最新の熱管理技術を実証する素晴らしいチャンスを有しています。

さらに、Vertivは、STDCTでの環境に優しい取り組みを支援するため、IT熱負荷の効率的な熱伝達のためにliquid-to-liquid熱交換器を使用したロー(Row)ベースの冷却水分配ユニット(CDU)を納入しました。CDUは、NUSとCoolestDC社が構築した専用の コールドプレート に冷水を供給し、IT機器を効率的に冷却する方法を実現します。 CoolestDCはシンガポールに本社を置く、熱、電力、パフォーマンス、カーボンマネジメントに関するディープテック企業です。

STDCTのプログラムディレクターであるLee Poh Seng准教授は、Vertivとのコラボレーションにより、高密度のサーバーやコンピューティング機器に対応する最先端のチップ冷却システムを構築することができたと述べています。利用顧客、研究者、さらには学術関係者らにとって、STDCTに納入されたソリューションは、熱帯地域のデータセンターを冷却するための最新技術の恩恵を受けることが出来るようになるでしょう。

STDCTは、高い電力消費量と冷却能力、二酸化炭素排出量、ラック密度の上昇といった問題を克服するための、単なる物理的な施設ではありません。それは、技術や事業者に依存しないコ・イノベーションプログラムなのです。

W.Media(Hazel Moises)より抄訳・転載

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