Google、2030年迄にデータセンターとオフィスをカーボンフリーに
Googleは、 2030年までに自社データセンターやオフィスで使うエネルギーを常時 再生可能エネルギー で賄う、と宣言しました。
Googleは現在、電力に使用されるエネルギーと同等のエネルギーを年単位で購入(PPA)し、施設を100%再生可能エネルギーで賄っていると宣言しています。 しかし、時間単位で見ると、太陽光が当たっていないときや風が吹いていないときには、化石燃料に依存する必要があります。これは、再生可能エネルギーによる直接稼働時間は、平均すると(100%ではなく)65%に留まることを意味します。
気候変動が悪化しているため
「2030年までに24/7のカーボンフリーエネルギーを達成する目標を掲げ、カーボンフリー経済が可能であることを実証する」と、テクニカルインフラストラクチャ部門SVPのUrs Hölzle氏は述べています。
「弊社データセンターは大量の電力を消費しているため、弊社データセンター群で24/7のカーボンフリー目標を達成できれば、経済的にカーボンフリー電力網が手の届く範囲であることを実証できる」
Alphabet及びGoogleのCEOであるSundar Pichai氏は、この動きを「これまでで最大の持続可能性に対する壮大な挑戦であり、非常に実践的かつ技術的に複雑である」と述べています。
「私たちはこの目標に着手した最初の大手企業となり、またそれを達成する最初の企業になることを目指している」
彼は、24/7のカーボンフリー電力の達成は現時点ではほぼ不可能だが、その技術動向や適切な政府の政策により、実現に近づくだろうと述べています。
「そこに到達するために、Googleは、1日中いつでも、あらゆる場所で信頼性の高いカーボンフリーエネルギーを調達できるようにするアプローチに対し投資を行っていく」とPichai氏は言います。
「私たちは、風力と太陽光発電を組み合わせ、そして蓄電池の使用量を増やしていく。そして、電力需要と予測を最適化するためのAIの活用方法について取り組んでいる。これらの取り組みに伴い、2025年までに12,000人の雇用を創出できるだろう」
更に同社は、今週の時点で、カーボンオフセットの購入を通じて、2007年に同社がカーボンニュートラルになる以前の全ての排出量を相殺したと発表しました。この(創業以来の)8年間のカーボンオフセットは、その驚異的な成長もあり、Googleの現在の排出量の1年分にも満たないと考えられています。
同社はまた、投資を通じて2030年までに主要製造地域全体で5GWの新たなカーボンフリーエネルギーを「有効化」し、2030年までに500都市と地方政府が年間で合計1ギガトンのCO2排出量削減を実現できるよう支援します。(Googleはデータ集約ツールと同様の製品を提供しますが、各都市は依然として面倒な作業を行う必要があります)
Data Center Dynamics
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